11. KISS
次は11バンド目のご紹介という事で、後半戦1発目はKISS(キッス)です。
上の曲はアルバム「Destroyer(邦題:地獄の軍団)」(1976年)収録の「Detroit Rock City」です。
その奇抜なメイクからイロモノ扱いされそうな雰囲気もありますが、サウンドは(良い意味で)至って普通の、正統派のロックバンドです。
ライブでのパフォーマンスも派手な事で有名ですね。
一時期、メイクをせずに素顔で活動していた事もあります。
Destroyer(1976年)
1976年発表の4作目のアルバム、「Destroyer(邦題:地獄の軍団)」です。
上の動画にある「Detroit Rock City」を始めとした、クオリティの高い正統派ロックの名盤です。
アルバム「Dynasty(邦題:地獄からの脱出」(1979年)に収録の「I Was Made For Lovin’ You」なども日本では有名であり、個人的にも好きな曲ではあります。
ただ、やはりKISSにはそのようなキャッチーでポップな曲よりも、Destroyerの頃のようなハードロック調の曲の方が合っていると思います。
12. Led Zeppelin
続いてはロックミュージシャンにとっての永遠の憧れ、Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)です。
上の曲はアルバム「LED ZEPPELIN IV」(1971年)収録の「Stairway To Heaven(邦題:天国への階段)」です。
Robert Plant(ロバート・プラント、ボーカル)、Jimmy Page(ジミー・ペイジ、ギター)、John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ、ベース)、John Bonham(ジョン・ボーナム、ドラム)という見事にスーパースターだけで構成された伝説のロックバンドです。
なんというか、中二病の少年が思い描く「理想のロックバンド」そのまんまな感じですね。
数多くのヒット曲を世に送り出しますが、1980年にドラムのジョン・ボーナムが急死した事に伴い、同年に解散されました。
LED ZEPPELIN IV(1971年)
1971年発表の4枚目のアルバムであるLED ZEPPELIN IV。
上の動画にある「Stairway To Heaven」以外にも「Black Dog」「Rock And Roll」といった有名曲が収録されており、レッド・ツェッペリンを代表する1枚となっております。
やっぱりなんだかんだでStairway To Heavenの存在は大きいですよね!
にわかで申し訳ないですけど、私もこの曲が1番好きですもん。
13. METALLICA
続いてはハードロック・ヘヴィメタル界のスーパーバンド、METALLICA(メタリカ)です。
上の曲はアルバム「Master Of Puppets(邦題:メタル・マスター)」(1986年)収録の「Battery」です。
なんか急に騒がしくなってすいません!
「ロックというか、完全にヘヴィメタルやないか!」
というお言葉を頂きそうではありますが、でもね、初期の頃はこの動画みたいにバリバリのヘヴィメタルなんですけど、彼らは途中でロック系に路線変更して更にそれも売れちゃってるんで、この記事に入れない訳にはいかないんですよね!
メタリカを語りだすと長くなってしまうので、なるべく簡潔にご紹介したいと思います。
元々はアメリカのサンフランシスコを拠点として活動していたバンドなんですが、曲の勢いやクオリティの高さ(演奏レベルについては一部アレですが)によりみるみるうちに頭角を現し、世界中のメタルファンから支持されていきます。
1991年に発表したアルバム「Metallica」の大ヒットにより、メタルファンのみならず一般リスナーにも認知される事となり、名実ともにロックを代表するバンドとなりました。
その後は従来のヘヴィメタルからハードロック風の曲調に路線変更し、賛否両論あるものの現在に至るまで世界的な人気バンドとして活動を続けております。
Metallica(1991年)
ご紹介するのは、メタリカの中で1番売れたアルバム「Metallica」(1991年)、通称「ブラック・アルバム」です。
メタリカってこのブラック・アルバム以前・以後で作風がかなり変わるんですよね。
このアルバム以前は綿密に構築された構成とスピードが売りの様式美スラッシュメタルといった感じなんですが、このアルバム以降はハードロック寄りの路線に変更します(最近、またメタル寄りに戻ってきた)。
このアルバムはその中間辺りの路線であり、且つ完成度も非常に高いので、まず初めに1枚聴くのであればコレで間違いないかなぁと思います。
私が個人的に1番好きなのは、ブラック・アルバムの1コ前の作品である「...And Justice For All(邦題:メタル・ジャスティス)」(1988年)というアルバムです。
ただこのメタル・ジャスティス、曲は様式美メタルの最高峰といった具合で文句無しに良いんですけど、音質がクソ過ぎて「なんじゃコレ」レベルなので、初めての1枚には正直おすすめ出来ません。
そもそもロックというよりはメタルですしね。
ブラック・アルバムは全世界で3,000万枚近く売り上げるという、この手のハードなバンドにしては異次元な程に売れたアルバムです。
「ヘヴィな音楽は好きじゃない」というような方以外は決して聴いて損はないアルバムだと思いますので、是非1度聴いてみてはいかがでしょうか。
14. Nickelback
続いてはカナダ出身のロックバンド、Nickelback(ニッケルバック)です。
上の曲はアルバム「Silver Side Up」(2001年)収録の「Never Again」です。
ここに来てようやく初めて2000年代の音楽が出てきましたね!
すいません、おっさんなんで最近の音楽はあまり知らないのです…。
という訳でNickelbackは2000年代のアメリカ(カナダ)を代表するロックバンドとして、現在もヒット曲を量産し続けています。
2001年にアルバム「Silver Side Up」に収録されている「How You Remind Me」がシングルカットされ、アメリカの年間チャートで1位になる程の大ヒットした事をきっかけに、人気バンドとしての地位を確かなものにします。
それ以降も定期的にヒット曲を生み出すのですが、彼らの代表曲って前述の「How You Remind Me」の他にアルバム「The Long Road」(2003年)に収録の「Someday」や、アルバム「All The Right Reasons」(2005年)に収録の「Photograph」など、どちらかと言えばバラードだったり、しっとりした曲が多いんですよね。
ただ個人的には上の動画に挙げた「Never Again」のような、タイトでヘヴィなロックナンバーの方が魅力的に感じています。
このバンドのドラムの音、本当にカッコいい!
Silver Side Up(2001年)
2001年に発表の、Nickelbackの出世作であり最大のヒット作でもある「Silver Side Up」です。
他の紹介しているバンドが全体的にもう少し古い年代な事もあり、相対的に凄くモダンなサウンドに聴こえますね。
「Never Again」「How You Remind Me」「Too Bad」といった有名な曲も収録されています。
モダンなサウンドのロックを聴きたいという方にはおすすめ出来るアルバムですね。
15. Nirvana
続いては1990年代にたった1枚のアルバムで世界中にグランジブームを巻き起こした、Nirvana(ニルヴァーナ)です。
上の曲はアルバム「Nevermind(ネヴァーマインド)」(1991年)収録の「Smells Like Teen Spilit」です。
1991年発表の2枚目のアルバム「Nevermind」が空前の大ヒットを記録し、世界にグランジというジャンルを流行らせた後の1994年、ボーカル兼ギターのKurt Cobain(カート・コバーン)が自殺した事によりNirvanaの活動は終わりました。
3枚しかスタジオアルバムを発表していないにも関わらず、世界中に影響を与えた伝説のバンドです。
Nirvanaの登場により、この頃下火になっていたハードロック・ヘヴィメタルといったテクニック重視の音楽は一旦トドメを刺され、多くのバンドが表舞台から姿を消したような感があります。
なお当時Nirvanaのドラムを担当していたDave Grohl(デイヴ・グロール)は、Nirvana解散後にFoo Fighters(フー・ファイターズ)というバンドを結成します。
Foo Fightersではボーカルとギターを担当し、グラミー賞を複数回受賞するような人気バンドへと上り詰めていく事となります。
Nevermind(1991年)
1991年に発表し、彼らの名前を一躍有名にした出世作がこのアルバム「Nevermind」です。
とりあえず初めてNirvanaを聴くのであれば、Nevermind一択かなと思います。
これを聴いて「Nirvana最高!」となったら、次に3枚目のアルバム「In Utero」(1993年)とかに手を出してみればいいんじゃないかなぁ、と。
16. Queen
続いてはこれまた日本でも大人気、Queenです。
上の曲はアルバム「A Night At The Opera(邦題:オペラ座の夜)」(1975年)収録の「Bohemian Rhapsody」です。
このバンドもどちらかと言うともはや説明不要のスーパーバンドかと思います。
上の動画の「Bohemian Rhapsody」はシングルカットもされていて、イギリスで最も売れた曲とされているようです(Wikipedia情報)。
1991年、ボーカルのFreddie Mercury(フレディ・マーキュリー)がエイズにより死去した為、メンバー全員揃ってのバンド活動はそこで幕を閉じました。
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Greatest Hits(1981年)
Greatest Hitsは1981年に発表のベスト盤です。
すいません、ここではあまりベスト盤を載せるのは避けたかったんですけど…とりあえずこれを聴いてくれとしか言いようがないので。
クイーンを初めて聴くには最高のアルバムです。
このアルバムは全世界で2,500万枚を売り上げ、本国イギリスのみでも600万枚を売り上げたようです。
現在、イギリスで最も売れたアルバムという事です。
いやまぁ、そりゃ売れるわといった感じの内容です。
ベスト盤だから当然かもしれませんが、誰もがどこかで聴いた事のあるような名曲が目白押しですので、是非1度聴いてみて頂きたいです。
17. Red Hot Chili Peppers
続いては、ロックにファンクやヒップホップの要素を持ち込んだ個性的な楽曲や、派手なライブパフォーマンスで人気を博すRed Hot Chili Peppers、通称レッチリです。
時代によってギタリストがコロコロ変わるバンドなのですが、一貫しているのは高度な演奏技術と、従来のロックからは一風変わった心地良いグルーヴ感。
あと、ベーシストにやたら人気のあるバンドです。
レッチリの曲はベースが難しいので、ベースを弾き始めてある程度上達してきた中級者が、練習スタジオの待合室でひけらかすようにドヤ顔でレッチリのフレーズを弾く光景を、私は幾度となく見てきました。
Californication(1999年)
1999年に発表の7枚目のアルバム「Californiction」です。
レッチリのキャリアでの最大のヒット作でもあります。
従来のレッチリから比べると、丸く収まったというか、メロディもしっかりしていて小奇麗にまとまった作品だと思います。
ただ曲のクオリティは非常に高いので、初めてレッチリを聴くのであればこのアルバムから聴くのはおすすめだと思います。
このアルバムが良いと思えるようであれば、次のアルバムである「By The Way」(2002年)なども好きになれるんじゃないかなぁ、と。
私はレッチリのアルバムを全て聴いたわけではないのですが、個人的には4枚目の「Mother’s Milk(邦題:母乳)」(1989年)あたりも好きでした。
「Californiction」よりも尖っているというか、ファンク色が強いアルバムなのですが、聴いていてグルーヴ感がとても気持ちいいアルバムだと思います。
18. The Rolling Stones
続いては1960年代から半世紀以上、そして今も現役で活動している生きる伝説、The Rolling Stones(ローリングストーンズ)です。
上の曲はアルバム「Out Of Our Heads」(1965年)収録の「Satisfaction」です。
このSatisfactionは、ローリングストーンズが世界的なバンドとなるきっかけになった曲です。
この曲がアメリカで大ヒットした事により、ローリングストーンズは一躍トップアーティストとしてより一層勢い付いていく事となります。
というか50年以上も第一線で活動し続けるって、もはやそれだけで偉大なんじゃないでしょうか。
70歳のおじいちゃんとかが若い頃に聴いていた、とかそんなレベルですからね。
その当時、ストーンズを日本で聴けたのかは知りませんが。
ビートルズと似たような時期にデビューして、いまだに現役で活動しているわけですからね…。
なんかもう凄過ぎてよく分からないです。
Sticky Fingers(1971年)
こちらは1971年に発表のアルバム「Sticky Fingers(スティッキー・フィンガーズ)」です。
ブチャラティのスタンドとして有名なこの名前、ローリング・ストーンズのこのアルバムが由来です。
正直ストーンズって歴史が長過ぎて、どれをおすすめしたらいいのかもう分からなくなってきたので、にわかの私は素直に世間一般で最高傑作との呼び声も高いこのアルバムを載せる事にしました。
「Brown Sugar」「Wild Horses」といった名曲もこのアルバムに収録されております。
19. TOTO
続いては、某便器メーカーと同じ名前でお馴染みのTOTO(トト)です。
上の曲はアルバム「TOTO IV(邦題:TOTO IV~聖なる剣~)」(1982年)収録の「Africa」です。
このバンドは典型的な売れ線のロックというか、キャッチーな曲が多めなのですが、加えてやたらと演奏力が高い事でも知られています。
ギタリストのSteve Lukather(スティーヴ・ルカサー)とか、この人よりギターが上手い人って世界に何人いるんだろう?と思ってしまうようなレベルの凄腕ギタリストです。
元々、スタジオミュージシャンが集まって結成されたようなバンドなのですが、スティーヴ・ルカサーはマイケル・ジャクソンのヒット曲「Beat It」のギターを弾いている事などでも有名です。
※ギターソロ以外。ギターソロは後述のエドワード・ヴァン・ヘイレンが演奏。
TOTO IV(1982年)
こちらは1982年に発表された4枚目のアルバム、「TOTO IV」です。
上の動画の曲「Africa」を含む、TOTOを代表する1枚です。
TOTOの曲って目立たないところでやたら凝った作りになっていたりするんですけど、基本的には聴きやすい曲が多いので、どのアルバムから聴いても大丈夫じゃないかなぁと思います。
個人的には、(TOTOにしては)全体的にヘヴィなサウンドで作られているアルバム「Kingdom Of Desire」(1992年)あたりもおすすめしたいですね。
20. VAN HALEN
最後にご紹介するのは、1980年代に大ヒットしたバンド、VAN HALENです。
上の曲はアルバム「1984」(1983年)収録の「Panama」です。
ギターを弾く人間としては、やはりこのバンドは外せないですね!
ギタリストのEdward Van Halen(エドワード・ヴァン・ヘイレン)は、その卓越したテクニックでデビューと同時に一躍ギターヒーローの座に上り詰めました。
マイケル・ジャクソンのヒット曲「Beat It」のギターソロを弾いているのもこの人です。
アルバム「1984」が累計1,000万枚を超える大ヒットとなった事もあり、一般的な認知度も高いと思われます。
VAN HALEN(1978年)
こちらは1978年に発表のデビュー作、「VAN HALEN(邦題:炎の導火線)」です。
聴きどころとしては、とにかくギターがカッコいいの一言に尽きます!
当時はまだ20歳ちょっとの若者だったギタリスト、エディーのカミソリのようにエッジの効いたギターサウンド、当時としては珍しかったライトハンド奏法を用いてのスピード感溢れるギターソロ、タイトなギターリフなど、ロックギターのお手本とも言うべき演奏を堪能できます。
最後に
今回は、私の独断と偏見で「これは!」という20バンドを選定し、ご紹介させて頂きました。
記事を書いて思った事としては、ボリュームが多過ぎて軽く死ねるという事と、20バンドでは数が少な過ぎて紹介したいバンドを紹介し切れない、という事です。
本当にしっかりと紹介するのであれば、最低30~40バンドは書かないと全然足りないですね…。
本当は書きたいけれど、書き切れないので泣く泣く今回は書くのを見送ったバンドも多数あります。
またの機会に、今回ご紹介出来なかったバンドや、各バンドについて更に掘り下げた内容もご紹介できればと思います!
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