こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。
私は高校生の頃に右利き用のギターを買って以来、かれこれ20年ほどギターを弾いてきました。
ですが諸事情により、このたび左利き用ギター(レフティ)をゼロから弾くことになりました!
そんなわけで今回は、なぜ私がレフティのギターを弾き始めたのかという自分語りに加えて、せっかくなので
- 完全な初心者と、ギター経験者がゼロから(逆の手で)ギターを弾く場合はどこが違うのか?
という、おそらく一定数の人が気になっている(と思う)けど自分で試すのは面倒臭い疑問について、実体験をもとにお答えしていきたいと思います。
ちなみに、現時点での最新の状況(2019年8月時点、ギター歴約1年)は以下のような感じです!
関連記事
目次
レフティで弾き始めた経緯
冒頭にも書きましたが、私は右利き用のギターを20年ほど弾いてきたことからもお分かりかと思いますが、利き手は右手です。
今回利き手ではなく、しかも今まで1度も弾いたことのなかった左利き用ギターをわざわざこんなオッサンになってから弾き始めたのは、私の左手が局所性ジストニアという病気に罹患してしまったことが主な理由です。
【致命傷】ギター歴20年にして局所性ジストニアを患ってしまいました
続きを見る
この局所性ジストニアという病気により、私の左手は弦を押さえる時に指が思ったように動かなくなってしまいました。
現時点での私の状況ですが、全くギターが弾けなくなったわけではなく
「指の動きが所々おかしいけど、弾けなくはない」
みたいな感じです(フレーズによっては、もう全く弾けなくなったものも出てきましたが)。
病院にも行ったのですが、どうやら
「今後悪化することはあっても、ギターを弾き続ける限りは良くなる可能性は低い」
みたいな診断を受けてしまいました。
局所性ジストニアは「これをすれば絶対治る」といった確実な治療法がありません。
たとえ治療しても治るとは限らないので、今後は長い時間を掛けてリハビリをしながら様子を見るしかないのが現状です。
何年もリハビリを重ねて症状が回復してくれたら良いのですが、回復しない可能性もそれなりにありますし、その間に
「以前は弾けたものが全然弾けなくなった悲しみ」
みたいな感情を抱え続けるのは、メンタル的にもマズイという思いがありました。
そんな時にふと、
という考えが思い浮かんだんですよね。
ギターは左右の手で役割が異なるので、幸いにもレフティでギターを弾く場合は局所性ジストニアの症状は出てこないのです。
私の左手がおかしくなるのは、現状ではあくまで「弦を押さえるフォーム」をした時に限定されているためです。
そんなわけで、左手のリハビリをしている間にレフティでも弾けるようになってしまえば全くギターが弾けなくなるリスクは大幅に減るので、保険的な意味合いでレフティでの練習を始めることとなりました。
ストラトをレフティに改造
当然ながら私はレフティのギターを持っていなかったし、思い付きでギターを1本増やせるような経済的余裕もありません。
ですので、既に持っているギターの1本に生まれ変わってもらうこととなりました。
というわけで私が現在所持している中で最も古い、人生初ライブでも活躍してくれたFenderのStratocaster American Standard君には、この度犠牲レフティへと生まれ変わってもらいました。
ストラップピンの穴が汚い。
穴を開ける瞬間、このような元に戻せない加工を本当にしてしまっても良いのか少し悩みました。
が、このギターは長らく弾かれずに埃を被っていたので、改造されることにより久々に出番が来たのでむしろ本望ではないでしょうか。
完成!
ちなみに右利き用のギターをレフティに改造する場合は、
- ナットの向きを逆にする
- 弦を逆に張る
- 弦高調整(このギターはブリッジが錆びていて調整不可)
- オクターブチューニング
- (必要ならピックアップの高さ調整)
- ストラップピンの位置変更
これでめでたくレフティへと生まれ変わります!
このギター、私が初心者だということを差し引いても鬼のように弾き辛いですが、とりあえずそう遠くないうちにちゃんとしたレフティのギターを買おうと思うので、それまではこいつで頑張りたいと思います!
ギター経験者として、初心者に戻って思ったこと
ギターをそれなりに弾いていた人間が完全な初心者に戻るという状況は、そんなにあることではないと思います。
せっかくなので、私がゼロからギターを練習しはじめて思ったこと。
主に「ギター経験があるために、完全な初心者よりもここが有利だよな」と思った点を書いていきたいと思います。
指先がすでに硬い
ギターをはじめたばかりの初心者の方が序盤で挫折するポイントとしては、
「弦を押さえる指が痛い」
というものがあるかと思います。
これについては利き手でギターを弾いていた経験がかなり活きたようで、右手もすでに指先がある程度硬いので弦を押さえたぐらいでは問題ありませんでした。
利き手側で弾いていた頃、右手で弦を押さえることもたまにあった(タッピング奏法)ので、右手の指先も多少は鍛えられていたようです。
私は元々タッピングはあまり使う方ではありませんでしたが、この時ばかりは練習してて良かったと思いました。
ただ痛くないのはあくまで普通に弦を押さえた時ぐらいであって、チョーキングしたりセーハした時は普通に痛かったです。
蓄えた音楽知識はそのまま活かせる
これは例えば、何かしらのスケールやコードを弾く時に、調べなくても知っているので覚える手間が省ける、ぐらいの感じですね。
正直なところ「知らないのとは大違い!」という程のものではないです。
なぜかと言うと、弾きはじめたばかりの腕前では知っていても弾けるものは限られているからです。
指板を縦横無尽に駆け巡るスウィープフレーズとか、知っていたとしても当面弾くことはありません。というか弾けません。
「弾ける状態」との比較が楽
例えば
などと思った場合に、その場で利き手側で弾いてみて比較ができるので、これに関してはそれなりに有利なポイントだと思います。
ピッキングの角度やネックに手を添える時の親指の位置など、利き手側(=弾けているフォーム)との比較がその場でいつでもできるので、言うなれば常にギター講師に見てもらっている状態、と言えるかもしれません。
でも結局は反復練習が大事
今回の私のように、完全な初心者ではなくギター経験者が改めてギターを(逆の手で)弾き直す場合、弾き方を知っているので上達がめちゃくちゃ早いのではないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと全然そんな事は無くて、体感的には完全な初心者の方とそんなに変わらないか、少し早い程度かな、という印象です。
ギターや他の楽器もそうだと思いますが、演奏方法を頭で理解していたら弾けるというものではなく、何度も繰り返し練習して指に馴染ませないといけないので、当たり前の話ですけど結局はどれだけ練習したか、に尽きるかと思います。
今回私は話のネタ程度の動機でレフティの練習を始めたわけではなく、本気で上手くなってやろう(あわよくば、利き手側よりも)という強い意志を持って始めたので、今後も継続して練習していきたいと思います。
ただ、反復練習のやり過ぎでまた局所性ジストニアが発症したら完全終了なので、程々に頑張ります!
今後について
元々ギターを弾いていた人間が反対側の手で最初から弾き始める、というのはそれなりにレアなパターンだと思います。
ですのでこのやり方でどこまで上手くなっていけるのか、また完全に初心者の方にお伝えできるような有効な練習法はあるのか、なそについて今後は動画なども録って記録を残したりできたらなぁ、と思っています。
とりあえず直近では8月に入り、サウスポーで弾き始めて1ヶ月ぐらい経ったタイミングで、どれぐらい上達したのか動画を録ってYouTubeにでもアップする予定です。
オッサンのギター成長記録なんかがどこに需要があるのかは自分でも謎ですが、まぁぼちぼちやっていきたいと思います!
あと、流行りの曲をカバーしたり等の従来の活動は今まで通り続けるつもりです。
ギターの録音が必要になった場合は、サウスポーでの演奏が録音できるレベルに達するまでは、これも今まで通り利き手側で演奏します。
局所性ジストニアと言っても今すぐに全く弾けなくなるわけではないので、当面はこのスタイルでやっていこうと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m