ギター 闘病

【致命傷】ギター歴20年にして局所性ジストニアを患ってしまいました

2018年7月18日

こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。

突然ですが私、局所性きょくしょせいジストニアという病気をわずらってしまいました。

 

楽器を弾く人ならば、名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれないこの病気。

しかし多くの人にとっては「何それ?」となるような気がするので、今回は

  • 局所性ジストニアとはどんな病気か
  • ジストニアになった経緯
  • 今の気持ち
  • 今後の活動について

このあたりについて語っていきたいと思います。

 

吉岡
まぁ「今の気持ち」とか聞かれても、正直「最悪」以外に特に言うことはないんですけどね…。

 

局所性きょくしょせいジストニアとは

局所性きょくしょせいジストニアとは、神経疾患しんけいしっかんの一種です。

 

一般の人に比べ、楽器奏者(ミュージシャン)が罹患りかんする割合の高い病気ということもあり、演奏家が罹患する場合はミュージシャンズ・ジストニアなどと呼ぶこともあるようです。

英語ではFocal Dystoniaフォーカル・ジストニアと言います。

 

 

症状は人によって様々なので

「局所性ジストニアとは、こういうもの」

とは言いにくい病気なのですが…超ざっくり説明すると

Point

  • 身体の一部が思うように動いてくれない
  • 動かしていないはずの身体の一部が勝手に動く

といった症状の病気です。

 

これをギターやピアノなど、楽器奏者の場合で当てはめるならば

Point

  • 演奏する指が思うように動いてくれない
  • 動かしていないはずの指が勝手に動く

といった症状になります。

 

Wikipediaによると、こんな感じです↓

ピアニストの場合、フォーカル・ジストニアの典型的な症状は、ピアノを弾く際に小指と薬指が屈曲し指を早く動かせなくなる、腱板から指を持ち上げる動作に時間がかかりリズムが不正確になる、特定筋肉を使用すると周辺筋肉もつられて一緒に動く、といったものある。

ただし日常生活や演奏を模倣するような条件(たとえば机を指で叩く)では症状が現れないこともある。フォーカル・ジストニアを発症したピアニストは、大脳基底核の被核が肥大していることがある。

ローゼンクランツらの研究によれば、ピアニストのフォーカル・ジストニアとは健常なピアニストに起こっている脳の回路の変化がさらに進んだ状態である、と結論づけている。

発症の引き金になる大きな要因は、正確な運動を反復して行うことと精神的なストレスや性格の二つである。

(Wikipediaより引用)

 

ミュージシャンがよく発症する病気としては腱鞘炎けんしょうえんが有名ですよね。

腱鞘炎は、手や指などといった身体の一部が使い過ぎによって炎症を起こす病気です。

 

それに対して、局所性ジストニアは脳の誤作動により身体が自分の意志とは異なる動きをしてしまう病気です。

「楽器を弾くことが難しくなる」という意味では共通していますが、腱鞘炎とはまったく異なる病気と言えますね。

 

 

楽器演奏をする人間にとっては、腱鞘炎と並んでなりたくない病気ツートップの一つですね。

私の症状

私の症状について説明をすると、

「特定のフォームでギターのネックに左手をえた場合、特定の条件下で左手小指が勝手に曲がってしまう

といったことが起こっています。

 

もっとシンプルに言うならば

クラシックフォームで弾くと小指が色々おかしい

といった感じです。

 

他にも細かく色々起こってるんですが、私を苦しめている症状は主にコレです。

 

局所性ジストニアの発症の原因の一つとして、(基礎練習など)同じ動作を繰り返し行うことが挙げられます。

 

異変を感じた当初は私も「練習不足かな?」と思い、練習時間を増やしたり基礎練習を重点的に頑張ったのですが、これは今思えば逆効果でした。

 

(2018.10.10 追記:)動画を録ってみました

この記事を最初に書いた時(2018年7月)以降、これ以上症状を悪化させないためになるべくギターを弾かないようにしていました。

 

最近(2018年10月)になってから久しぶりにギターを弾く機会がありましたので、せっかくなのでその様子を録ってみました。

(黒いレスポール・カスタムを弾いている方が、局所性ジストニアを患っている右利き側です)

 

この動画はレフティ(左利き側)でギターを弾き始めて3ヶ月が経ったので、その練習の成果を動画にしたものなのですが、比較するような形で右利き側でもギターを弾いております。

 

詳しい説明はこちらの記事を見て頂ければと思いますが、ここでも簡単に触れたいと思います。

詳しく見る
【ギター】レフティで弾き始めて3ヶ月。紅やカノンロックに挑戦【初心者】

続きを見る

 

動画を見て頂くとお分かりになるかと思いますが、あまり症状が出ていないフレーズと、ガッツリ症状が出ているフレーズがあるんですよね。

1:39~2:08あたりで弾いているバッキングでは症状があまり出ていませんが、2:09~2:18の単音ソロではフォームが崩れてきていることが確認できます。

かろうじて演奏は成り立っていますが、中指を離している時に、必要以上に指を巻き込んでしまうような動きになってきています。

 

 

続いての2:19~2:33の単音ソロですが、ここではご覧の通り完全に弾けなくなってしまっています

どこかがおかしいというレベルではなく、もう全てがおかしいと言えるぐらいに左手のフォームが歪んでいますね…。

 

本来このフレーズは(速弾きにしては)そんなに難しいフレーズでもないのですが、今の私にはまともに弾くことができません

というか、0:52~1:05レフティ(ギター歴3ヶ月)での演奏の方がまだマシですよね。

 

経緯

今回、残念ながら医師より局所性ジストニアの診断を受けてしまったのですが、実際に私が指に違和感を覚えたのは1年ほど前からです。

 

 

2年ぐらい前に転職し、残業が大幅に減った私は「昔のようにギターを弾きまくってやろう」と思い、ほぼ毎日数時間はギターを弾いていました。

前職に勤めていた時は1週間に1度弾けるかどうかぐらいの練習頻度だったので、その頃から比べると急に練習時間は激増しました。

 

 

あと、私はもともとどちらかと言うと速弾きなどを行う際にも左手小指を使うのが苦手でした。

全く使わないわけではありませんでしたが、どうしても小指じゃないといけないようなフレーズ(ストレッチとかスウィープとか)でなければ、普段は薬指で弾くことが多かったんですね。

 

転職して練習時間も増えたので、基礎からしっかりやり直そうと思い、小指を酷使するようなフレーズの練習をかなり増やしました。

 

違和感

最初に覚えた違和感というのは、

「普段は難なく弾けていたフレーズが、ある日小指が引っ掛かって弾けなくなった

というものです。

 

小指で弦を押さえる直前に、なぜか小指が丸くなってネックの下に潜り込んでしまうのです。

小指で弦を押さえる際、ネックの上に指を出す動作が追加されるために一瞬のタイムラグが発生し、一定のテンポでは弾けなくなっていました。

 

今思えばこれは明らかに局所性ジストニアの症状であり、この時点で病院に駆け込むべきでした(それでも発症した時点で既に手遅れだったかもしれません)。

 

これを練習不足で指の調子が悪いと認識した私は、スローテンポからの練習を重ねていくのですが…

 

これ以降、練習を重ねても従来のように弾けることはなく、

なぜ弾けないのか、指の動きやフォームを分析

フォームの変更により、一時的に演奏レベルが向上

しばらくすると、さらに弾けなくなる

なぜ弾けないのか、指の動きやフォームを分析

(繰り返し)

という循環を繰り返し、段々とフォームが崩れて演奏レベルも落ちていき、最終的には

「そもそも、以前はどんなフォームで弾いていたのか」

すらも思い出せないぐらいに左手のフォームは変化してしまい、今に至ります。

 

ジストニアの疑い

指に異常が出てから数ヶ月以上が経つと、さすがに鈍感な私も

 

吉岡
もしかして、これは局所性ジストニアなのでは?

 

という疑いを持つようになりました。

 

この疑いが確信に変わったのは、先日の入院

私は2018年の5~6月に掛けて手術のために1ヶ月ほど入院し、その間はまったくギターを弾きませんでした。

(ちなみにこの入院は局所性ジストニアとはまったく関係ありません)

 

もしジストニアでないのであれば、1ヶ月もの長期間ギターを弾かなかったことによりギターの腕前が数ヶ月前の状態に戻る=フォームも以前の状態に戻るのでは?と考えたのです。

 

結果としては、退院後も入院前と症状はまったく変わらずだったので、このあたりで局所性ジストニアだという疑惑は確信へと変わっていきました。

 

 

ちなみにこの頃には、フォームによっては

120BPMの2分音符ぐらいのテンポでも、スケールの上下がマトモに弾けない

ぐらいにまで症状は悪化しています。2分音符ですからね。ヤバイですよね!(笑)

冗談抜きで、ギターを始めた初日でももっと動くと思います。

 

現状

そんなわけで疑惑は確信に変わりましたが、素人判断でジストニアを自称するのも危険だなと思ったので、インターネットでジストニアに詳しそうな医師を探し、病院へ行った結果無事(?)に局所性ジストニアとの診断を受けました

 

 

どれぐらい指が動かないかは先ほど書いた通りなのですが、

「フォームによっては、そこまで動きが酷くなっていない

ということが現時点での救いですね…。

 

要は、完全にギターが弾けなくなったわけではなく、フォームによってはまだそれなりに指がちゃんと動いてくれるというのが現状です。

クラシックフォームで弾くストレッチフレーズなどは、もうかなり絶望的なんですけどね。

 

ネックを握り込むフォームだったり、クラシックフォームでも小指を完全に使わない場合は、まだ動きはマシです。あくまで「マシ」なだけですけどね…。

 

ただ今後さらに症状が悪化して、これらのフォームでも弾けなくなってくる可能性は十分あるらしいので、割と本気で今後どうしようといった状況です。

 

原因

今思えば、私がジストニアを患った原因としては

  • 急に練習時間が増えた
  • 小指を酷使する基礎練習を増やした

このあたりなのかな、と思います。あくまで推測ですが…。

 

同じ練習をしてもなる人とならない人がいるので、なるなと言うのも難しい話なのですが、くれぐれも皆様はお気を付けくださいね…。

今の気持ち

症状にもよりますが、局所性ジストニアの発症はギター弾きとしては致命傷だと思います。

「こうすれば確実に治る!」という特効薬みたいなものもありませんしね。

 

吉岡
ちなみに私が診てもらった先生いわく、

「局所性ジストニアを悪化させない唯一の方法は、ギターを弾かないこと

だそうです。無念です…。

 

 

そんな今の私の気持ちということで、そりゃあショックに決まってるだろと言いたいところなのですが…

正直なところそんなに動揺していないというか、ショックの度合いもそこまで大きくは無いですね。

 

何と言っても私、つい先日ガンになったばかりなんですよね。

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【癌】30代でがん告知されました。今の心情や今後の治療・闘病について話そうと思う【2018年5月26日】

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そりゃあ本気で命の心配をしたガンに比べたら、ギター弾くのに支障が出るとか、ハナクソみたいなもんですよ。ええ。

 

しかも、単なるしこりだと思って余裕ぶっこいて検査結果聞きに行ったらいきなりガン告知された時と比べたら、手の異常に関しては以前から薄々おかしいと感じていましたしね。

むしろ局所性ジストニアと診断されて「あぁ、やっぱりね」ぐらいなものです。

 

 

とはいえ、ほぼ唯一の趣味として長時間の練習や青春を捧げてきたギターが今やマトモに弾けないというのは、それはそれでやはりショックですね!(どっちやねん)

ガンのショックが大き過ぎて相対的にこっちがショボく見えるだけで、かなりショックなことには違いないです。トホホ。

 

 

先日ガンの手術が終わって退院し、ようやく社会復帰と共にこれから再び音楽も頑張るぞー!といったタイミングでコレです。

 

若年性でしかも希少ガン、それとジストニアをほぼ同時期にダブルパンチで食らったギター弾きって世界広しと言えど、私以外に誰かいるんですかね??

私、前世でそんなに悪いことしたのかな?

 

 

ともかく、これからしばらくの間は日本一不運なギタリストを自称しようと思うので、どうぞよろしくお願いします。

今後の活動について

元々このブログは、私がSweet Kiss Dreamというバンドを結成したことに伴い、その活動報告+音楽系を主とする雑記ブログとして開始しました。

しかし、さすがに今私はこんな状況なので、バンドの活動はしばらく休止せざるを得ないですね…。

 

ただブログは継続して更新しますし、DTMなどの音楽活動も引き続き頑張っていきたいと考えています。

ギターの演奏は、当面は様子を見ながら恐る恐る弾き続けたいと思います。

 

治療について

ジストニアに一定の効果が見込める治療法としては、外科手術があるようです。

 

東京に「ジストニアの外科手術で高名な先生」がいらっしゃるようで、今回私が受診した先生も「もし必要であればいつでも紹介状書くよ」と仰ってくださいました。

 

ただ私はこの前ガンで手術したばかりなので、さすがにしばらく外科手術を受けるのは抵抗があるので、今のところ外科手術を受けるつもりはありません。

それに、これ以上仕事を休むと生活もヤバイ。

 

効果があるのかは分かりませんが、針治療など有効なものがあるのか等、時間を掛けて調べていきたいと思います。

 

レフティでもギターを弾きはいjめた

今回、左手に局所性ジストニアを発症したことにより、万が一右利きスタイルでギターを全く弾けなくなった時のことを考えると恐ろしいので、その保険としてレフティ(サウスポー)でもギターを弾けるようになろうと思い、練習を開始しました。

 

吉岡
このブログではギター初心者向けの記事も書いているので、自分自身が初心に帰るのに絶好の機会ですしね!(後付け感満載)

 

 

ただ、先生からは

レフティでの演奏にもジストニアの症状が移る可能性はある

と言われたので、どこまで上達できるかは分からないですけどね…。

 

今後は更に初心者の方に寄り添った記事を書いていこうと思うので、どうぞよろしくお願いします!

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最後に

そんなわけで、今回は文章がゴチャゴチャで何を言いたいのか自分でもよく分からなくなってしまっていますが、それだけテンパっているとでも思って頂ければ幸いです。

 

ガンとジストニア、普通同時に食らうか?

私の人生、いくらなんでもハードモード過ぎません?

 

とまぁ愚痴はいくらでも吐き出せるのですが、とりあえずは気持ちを一旦改め、自称日本一不運なギタリストはこれから指が動く限りは頑張っていきたいと思います。

完全にギターが弾けなくなってしまったら…その時は鍵盤奏者かDTMerを目指したいと思いますので、どうぞこれからもよろしくお願いします!



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