こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。
今回は「DTMをはじめてみたい!」という人に向けて、必要な機材をご紹介していきたいと思います。
ゼロからのスタートとなると、揃える機材の優先順位も分からないかと思いますので
Point
- 絶対に必要なもの
- できれば用意したいもの
- 余裕があれば用意してもいいもの
という3段階に分けてご紹介しています。
その点だけご容赦くださいね!
機材選びの参考にして頂ければ嬉しいです!
目次
絶対必要なもの
それではまず、DTMを始めるにあたって絶対に必要なものを見ていきたいと思います!
これが無いとさすがにDTMはできないので、持っていないものはなんとか頑張って揃えてください。
パソコン
マイクロソフト Surface Pro 7 / Office H&B 2019 搭載 / 12.3インチ /第10世代 Core-i5 / 8GB / 256GB / ブラック PUV-00027
まずはじめに必要になるのはパソコンです。
最近のスマートフォンやタブレットは高性能ですし、DAWアプリなどもいくつか出ているようですが…。
さすがにある程度しっかりと音楽制作をしようとなると、今はまだパソコンがないと厳しいですね。
というわけで、もしパソコンを持っていないという人がいらっしゃいましたら、せっかくなので購入しちゃいましょう。
ほら、音楽制作以外にも色々使えるし、持ってても損はないですよ。多分。
DTMはソフト上で複数の音声ファイルを同時に再生した上で、それぞれを個別または同時に加工します。
つまり、どちらかと言うとマシンパワーを要求されるタイプの作業ということになり、スペックが高ければ高いほど有利とも言えます。
あまりにも安物だったり古いパソコンだと動作が不安定になってしまう可能性が高いので、予算が許す限りは高スペックのパソコンを用意した方が良いかと思います。
ただ、最近のパソコンはノートパソコンなどでもそれなりに高性能なので、よほどの安物中古パソコンとかでなければある程度はなんとかなるとは思います。
DTMをがっつりやるとなると、スペック的には少しキツイかもしれませんが(というか、ノートPC自体がキツイ)、全体的にバランス良く高性能で良い機種だと思います。
パソコン選び:Windows or Macについて
「WindowsとMacのどちらが良いのか?」
についてはDTMの世界でもよく議論になる話題です。
が、(特に初心者のうちは)どっちでも良いというのが個人的な意見です。
細かく言うと「Macにしか対応していないソフト」とか、その逆もあったりするのですが、初心者のうちは特に考えなくてもOKです。
後述しますが、最初から必要なソフトが入っていたりとMacの方がクリエイター向きな部分はありますが、あまり気にせずに好きな方を選んでください。
ちなみに私は現在マイクロソフト社のSurface Pro(2017年版)を使用しておりますが、今のところ不満を感じることはあまりありません。
【サーフェスプロ】マイクロソフトのSurface Proを購入したので迷ってる人の背中を押したい【2017年新型】
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DAWソフト
STEINBERG ( スタインバーグ ) / Cubase Elements 10
DAWとはDigital Audio Workstationの略で、簡単に言うと「音楽を制作するソフト」です。
演奏パターンを入力したり、録音した音を重ねたり加工したりして、最終的に一つの音源として出力するためのソフトなので、これが無いとDTMはできません。
DAWは色々なメーカーから数多くの種類が販売されています。
有名どころだけでもCubase、Pro Tools、Studio One、Logic Proなどなど。
しかし、どれも最低限の機能は付いているので好きなものを選んで頂いてOKです!
もうホント、適当に検索してデザインが好みのやつ、とかそんなノリで決めてしまっても良いと思います。
強いて言うならば各ソフトは「Windows専用」「Mac専用」「Windows・Mac両用」に分かれているので、自分の持っているPCのOSに対応しているDAWを選んでくださいね。
何でもいいならとりあえず「Cubase」を薦めたい
といった人には、Steinberg社から販売されているCubaseというDAWをオススメします。
オススメする1番の理由は私自身がCubaseを使っているということもあるのですが、日本でトップクラスのシェア(多分)であり、多機能で無難なので迷ったならばCubaseを選んでおけばとりあえず問題ないかと思います。
グレードの違い
多くのDAWソフトが廉価版からハイグレード版まで揃えており、グレードによって使える機能に差があります。
しかしどのグレードでも基本的な機能は付いているので、初めてのDTMということであれば廉価版からの購入で問題ありません。
最上位版とかだと、結構いい値段しますからね。
(※どのDAWもあとから料金を追加で支払い、上位版にアップグレードすることができます)
Point
ちなみにCubaseの場合
- 廉価版→Cubase Elements
- 中位版→Cubase Artist
- 最上位版→Cubase Pro
という3種類のグレードがあります。
なおMacを持っている(もしくは購入する)場合、最初からGarageBandというDAWが入っているので、新たにDAWを購入しなくてもDTMを始めることが可能です。
出来れば用意したいもの
続いては
「絶対必要というわけではないけれど、できれば用意したいもの」
をご紹介していきたいと思います。
オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスは、PCへ音を入出力するための機器です。
「絶対必要なわけではない」項目に入れましたが、あくまで「これが無くても物理的にDTMはできる」だけで、DTMを開始する段階でできるだけ導入しておいた方が良い機器ですね。
ギターなどの演奏を録音する時に、マイクや楽器を直接パソコンに接続して録音すると、大体は使い物にならないぐらいに音が劣化します。
具体的には「録ってみたら全然音が違う」「めちゃくちゃノイズが多い」などなど。
これは普通のパソコンに付いているマイク端子は、あまり高性能じゃないのが原因です。
対してオーディオインターフェイスは、音楽制作することを前提に設計されている機器です。
オーディオインターフェイスを経由させて録音すると、直接パソコンに繋いで録音する時と比べて音の劣化が少なくなります。
歌や楽器の演奏を一切録音せず、パソコン内で全ての制作を完結させるのであれば購入は後回しでも良いかと思いますが…
歌や演奏を録音する予定があるのであれば、なるべく購入を検討した方が後悔しないと思いますよ!
ちなみに私のこの曲は、オーディオインターフェイス無しでギターを録音しています。
かなり頑張って調整したのですが、それでもギターの音、特にクリーントーンとアコギの音は絶望的に酷いですね…。
DAWが付属しているオーディオインターフェイス
これは初心者の人にとって大きなポイントなのですが、オーディオインターフェイスにはDAWソフトが同梱されている製品があります。
例えば上に挙げたSteinberg製のUR12という機種だと、Cubase LEというDAWソフトが付属しています。
Cubase LEはいわゆるお試し版みたいなものなので製品版よりは機能に制限がありますが、「とりあえずDTMを始めてみたい」ということであればこれで十分です。
むしろDAWソフトを単体で買うよりも、オーディオインターフェイス(と付属のDAW)を買った方が安上がりだったりします。
モニターヘッドホン・モニタースピーカー
SONY ( ソニー ) / MDR-CD900ST 定番スタジオモニターヘッドホン
モニターヘッドホン・モニタースピーカーは
「原音を忠実に再現することを目的とした機器」
です。
通常のヘッドホンやスピーカーは、たとえば「低音を強調する」といったような、独自の味付けがされています。
日常で音楽を聴く場合は何の問題もないのですが、音楽を制作する環境にあってはこのような「味付け」は邪魔になるんですよね。
なぜならば、制作した音楽を他の誰かに聴いてもらう場合、その人も同じ環境で聴いているとは限らないからです。
ですので、制作の段階では「可能な限り原音に忠実な状態」で音を聴きながら作業するのが望ましいのです!
例えば「低音が強調されるヘッドホン」を使って「バランス良く聴こえる曲」を制作したとします。
その曲を「フラットな性能のヘッドホン」で聴いた場合、「低音が物足りない」なんてことにもなりかねません。
モニターヘッドホンやモニタースピーカーは、余計な味付けをせずに原音を忠実に再現する事に特化した機器ですので、それぞれの音色を「本来の音」に近い状態で聴くことができます。
とはいえ、かなり難しい環境であることは間違いないので、なるべく早い段階でモニターヘッドホンなどは揃えた方が良いと思いますよ!
モニターヘッドホンだと、ソニー製のMDR-CD900STという機種が超定番です。
初めてのモニターヘッドホンということであれば、これを選んでいたら間違いありません。
マイク
マイクはボーカルや楽器演奏を録音する場合に必要になります。
逆に言うと、録音せずにパソコン内で制作を完結させるのであれば不要です。
マイクにも色々種類があるのですが、ボーカル録音が主体ならば上に挙げたSHURE製のSM58、楽器録音が主体ならば同じくSHURE製のSM57などが定番です。
余裕があれば用意してもいいもの
最後は、別に無くてもそこまで困らないのですが、人によっては必要かなと思うものをご紹介します。
外部音源
XLN AUDIO ( エックスエルエヌオーディオ ) / Addictive Drums2
外部音源は、DAWに付属の音源よりも更に高音質・リアルな音を追求した音源です。
DAWソフトには最初から様々な音色が内蔵されているので、それらを使用して曲の制作は可能です。
しかし、DAWの付属音源も昔に比べると音質はかなり良くなっているように思いますが、やはり本物に比べるとニセモノ感があるというか、「これ違くね?」みたいなものはあったりします。
例えばバンド系の音楽を作りたい場合、DAWの付属音源だとギターやドラムの音がハッキリ言ってショボかったりするので、こういった外部音源を使用した方がよりリアルなものが作れます。
この辺は好みというか、人それぞれだとは思いますが…。
私自身も、ギターは自分で弾くので不要ですがドラムに関しては外部音源を使用しています。
なるべくリアルな楽器の音を使いたいけど、自分ではその楽器を演奏できないといった場合には、割と必須ですね!
個人的には、バンド系の音楽を制作するのであれば、少なくともドラム音源は持っていても損はないと思います。
(生ドラムの録音って結構大変ですからね…)
最後に
今回は「DTMをはじめてみたい」という方が揃えるべき機材について、ご紹介させて頂きました。
出費を抑えるのであれば最初は
「PC+DAW または (DAW付属の)オーディオインターフェイス」
だけを購入し、続きそうであれば
「(持ってなければ)オーディオインターフェイス+モニターヘッドホン」
などを買い足していくのが無難だと思います。
DTMって最初は覚えることも多いし、楽しさだけではなく面倒な部分も多いかもしれませんが…。
「自分の頭の中で描いていたものが、実際に曲になる」という面白さを知ってしまうと、もう逃げられないですね。
この記事がDTMを始めるための機材選びのお役に立てたら嬉しいです。
お金がいくらあっても足りない泥沼でみなさんをお待ちしております!お金くれ!!