こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。
今回、諸事情により私が持っているストラトキャスターのネックを入れ替えることになりました。
その一部始終の様子を写真に収めましたので、せっかくなので公開したいと思います。
ネック交換に興味がある方や、自分もやってみたいと思っている方の参考になれば幸いです!
ネック交換する事になった経緯
もともと私は20年ぐらいギターを弾いていたのですが、ある病気によって指があまり動かなくなってしまいました。
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それでもギター自体を辞めることは避けたかったので、最近になって左利き側(レフティ)でギターを弾きはじめたんですよね。
そんな訳で今、私のメインギターはこのレフティのストラトなのですが…。👇
※Fender製ストラトキャスター(メキシコ工場製)
このギター、ご覧のとおり21フレットしかないんですよね。
私は右利き時代、長年22フレットのギターを弾いてきました。
ですので、22フレットまで使うフレーズもよく弾くのですが、当然ながらこのギターだとフレットが足りません。
新しいギターを買うような余裕もありませんし、そこで

と考え、今回のネック交換を実施することになりました。
こちらが犠牲になるFender製のアメリカンスタンダード・ストラトキャスターです(1998年製)。
私が高校生の頃、母親に頼み込んで父親に内緒で12回払いのローンを組んで購入し、人生初ライブでも使用した思い入れの深いギターです。
(後日、勝手に買ったことが父親にバレてシバかれました。自分のお金で買ったのに…)
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今はほとんど弾いていないギターなのですが、今の私のメインギターより3倍ほど高級なギターなので、せめてネックだけでも現役復帰して頂こうと思います。
それでは、早速作業に取り掛かりましょう!
ネックをバラす
まずは、今ギターに付いているネックを外すところから。
これは右利き用のストラトの裏側です。
弦をすべて取ったあと、この4本のネジをプラスドライバーで外します。
特定の方向に変な力が加わってはいけないので、なるべく4本を均等に外していきます。
ネジとプレートが全て外れました。
写真だと、まだボディとネックがくっ付いているように見えますが…。
ボディの窪みにネックがはめ込まれているだけなので、こんな感じで分解する事ができます\(^o^)/
ちなみに普段見ることのない、ネックとボディの接合面ですが…。
こんな感じになっています。
何が書いてあるのかよく分からないですが、1998年7月17日(JUL 17 1998)と書いてあるのは判別できます。
おそらく、この日に作られたということなのでしょうね。
それでは同様に、レフティのストラトも分解していきたいと思います。
手順は先ほどとまったく同じです。
ちなみに、今回は2本ともネックが4点留め(ネジ4本で固定)なので、そのままネックの交換ができます。
もしも片方が3点留めだったりしてネジの本数が違うギターのネック交換を行う場合、ドリルで穴を開けるといった工作が発生します。
ですので、腕に自信がない人は素直にリペアショップに依頼しましょう。
余談ですが、私は過去に自力でネックをスキャロップド加工しようとしたことがあります。
このような木材を削る加工はエライことになる可能性があるので、素直にプロにお任せした方がいいですよ!マジで!!
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外れました。
今回は面倒だったのでトレモロアームやシールドを繋いだまま作業していますが、常識的には外して作業した方が良いと思います。
こっちのギターには製造年月日(らしきもの)は書かれていませんね。
シリアルナンバーらしき数字と、あとはよく分からない何かが数点書かれています。
この2本のギターはそれぞれアメリカの工場とメキシコの工場で作られているので、工場によって管理方法などが違うのかもしれません。
ネックを入れ替えて組み込む
それでは、ネックを入れ替えて再び組み込んでいきましょう!
ここで注意点が一つ。
それぞれのネックを固定していたネジですが、アメリカ製とメキシコ製では微妙に長さとネジ山のピッチが違いました。
ネジの長さが1ミリ程度、ネジ山のピッチはコンマ数ミリ程度ですが…。
おそらくどちらのネジで組み込んでも問題無いレベルだとは思いますが、万が一ネック側のネジ穴がバカになってしまうと終わりなので、ネックに合った方のネジを使用するのが間違いないかと思います!
完成
そしてネックを固定したら弦を張り、弦高調整とオクターブチューニング(と、状況に応じてピックアップの高さ調整)を済ませたら作業は終了です\(^o^)/
完成品の写真はこちら。👇
レフティのストラトに右利き用のネックを装着。
これで22フレットが弾けるぞー\(^o^)/
ヘタクソで申し訳ないですが、実際に弾いてみるとこんな感じです。👇
なお、このギターを弾く時には
- ロゴが上下逆になってしまったので若干ダサイ
- ネック側面のポジションマークが見えなくなった
という欠点が新たに生まれてしまいましたが、まぁ特に問題ありません。
あと、ネックを交換すると当然音にも変化があるとは思うのですが、この動画のように歪ませまくっていると音の違いは全然分かりませんでした。
余談ですが、実は組み込みの際にネックとボディの間に少しだけ隙間ができてしまいました。
かなり必死で頑張ったのですが、万力とかでしっかり挟んでから固定しないと密着させるのは無理ですね…。
若干の隙間(コンマ数ミリ)がある割には弦高もほとんど問題なく、普通に弾けているのでとりあえずはOKということにしておきます!
そう遠くないうちにリペアショップにリフレットに出すと思うので、その時についでにしっかり組み込み直してもらおうと思います(^p^)
で、残ったもう1本のギターですが…。
とりあえずこちらも弦を張ってはみたものの…何故か弦高がベッタベタに低く、まともに弾けるような状態では無くなってしまいました(´Д⊂ヽ
こっちのギターは、ネックとボディの接合面は隙間なく綺麗に組めたんですけどね…。
弦高を上げたいところなのですが、このブリッジの弦高調整用六角穴は錆びてしまって調整できません。
このギターを弾けるようにするには、ネック接続部分にシムを挟んでネックの角度を調節するか、ブリッジを交換して弦高調整しなければいけませんね…。
経済的な余裕ができるまで、このギターには眠ってもらうことにします(バイバイ)。
最後に
そんな訳で、今回は自分でストラトのネック交換を実施してみました!
全体的な感想としては、
- ちゃんと組み込むのは思ったよりも難しい
- ネジの種類には注意しよう
- 自信がないならリペアショップへ依頼するのが無難
- やるなら自己責任で
といったあたりですね。
今回の私はどうしても22フレットが欲しかったので自分で敢行しましたが、特別な理由がないならもう自分ではやらないと思います。
ちなみにサウンドについてですが、どちらのネックもメイプルだったこと、また普段メインで使っている音が結構歪ませていることもあり、あんまり変化は分からないです(笑)。
ただ弦長は変わったので、弦によってテンションは少し変化したように思います。
皆さんも交換する時は自己責任で頑張ってくださいね(^o^)丿