ギター

【初心者向け】基本的なギターコードの種類や押さえ方を徹底解説!【まずは簡単なコードから】

2018年4月7日

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基本のギターコード

それでは、ここから順番に各コードを説明していきたいと思います。

 

一つずつ完璧になるまで練習するのではなく、できない時は飛ばして次のコードに進んでくださいね。

ギターの練習は手に負担が掛かり過ぎないように、そして飽きないようにすることが大事です。

少しずつでも地道に弾いていたら、いつの間にか弾けるようになっていると思いますよ!

① Cメジャーコード

まず最初は、メジャーコードの中でも最も使われているコードの一つであり、多くの人が最初期に練習する「Cメジャーコード」です。

 

 

まず指の位置ですが、画像のとおり

  • 2弦1フレットを人差し指で押さえる
  • 4弦2フレットを中指で押さえる
  • 5弦3フレットを薬指で押さえる

となります。

 

1弦3弦は、何も押さえずに弾きます

Point

どこも押さえていない弦の状態を「開放弦」と呼びます

 

この時、6弦は音を出さないので薬指の一部、または親指の内側を6弦に軽く触れさせてミュートします

押さえた時のフォームとしては、こんな感じになります。↓

 

この手のフォームはあくまで私がCを弾く時のフォームなので、全く同じ形にする必要はありません。

あくまで参考程度という事で、自分が弾きやすいフォームでちゃんと音が出ていればOKです。

(特に親指の位置は、人によってはもっと上に出したり奥に引っ込めたり、個人差が大きいと思います)

 

あと、爪が長いと弾きにくいので適度に切るようにしてくださいね!

 

ポイント

弦を押さえる際のポイントとしては、Cメジャーコードに限らずギターの弦を押さえる時すべてに言えることなのですが、

なるべくフレットに近い部分を押さえる

というものがあります。

 

なぜかと言うと、フレットから離れた部分を押さえると音程がシャープしやすくなる(音程が高い方向に狂う)ためです。

理由は割愛かつあいしますが、とりあえずこれは覚えておいてくださいね。

 

逆にフレットの真上を押さえてしまうと、音が出なかったり濁ってしまいます。

できる範囲でOKなので、フレットになるべく近いあたりを押さえるように意識してみてください。

 

開放弦とミュート

Cメジャーを弾く際の特有のポイントとしては、1弦と3弦の開放弦をしっかり鳴らすこと、そして6弦の音が出ないようにしっかりミュートすることです。

 

2弦1フレットを押さえる人差し指4弦2フレットを押さえる中指を寝かせてしまうと、指の一部が1弦や3弦に触れてしまい音が出なくなります

なので画像のようにしっかり立てて指先で押さえるようにしましょう。

 

慣れないうちは、この「押さえてる弦の隣の開放弦を鳴らす」というのが結構難しいと思います。

何度も押さえているうちに「どれぐらいの角度で指を置いたら良いのか」指が覚えてくれますので、指や手首を痛めない範囲で何度も繰り返して押さえることが重要です!

 

 

また逆に、弾く必要のない6弦には親指などで軽く触れておき、ピッキングしても音が出ないようにする必要があります

 

このポジションで弾くCメジャーコードは5弦~1弦の音を鳴らすので、6弦は鳴らす必要がありません。

しかし右手でピッキングする時に、6弦だけを狙ってピッキングしないのはかなり難しいです。

なので通常は6弦~1弦すべてをピッキングし、鳴らさない6弦をミュートするのが一般的です。

 

 

これで弾いてみて、「なんかそれっぽい音が出てる!」となったら、6弦から1弦までを1本ずつピッキングしてみて、

  • 6弦をピッキングしても音が出ていないか(ちゃんとミュートされていたら、弦を弾いた際のアタック音しか出ない)
  • 5弦~1弦全ての音がちゃんと出ているか

を確認してみてください。

 

これで5弦~1弦の音だけがしっかり出ていたら、Cメジャーコードを確実に弾けているということになります!

 

 

あとは他のフレーズを弾いている状態からでも、すぐにこの手の形に持っていけるようにスピードを速めるだけです。

これは1日や2日ですぐにできるようなことでもないですが、練習をしていればいつの間にか早くなりますので、焦らず練習を続けて頂ければと思います。

 

あと、これの練習だけだとあまり面白くないと思うので、他の練習をしながら並行して続けていく方が飽きにくいと思いますよ!

 

② Gメジャーコード

続いては、Cメジャーコードと同じく使用頻度の非常に高い「Gメジャーコード」です。

 

 

指の位置ですが、画像のとおり

  • 5弦2フレットを中指で押さえる
  • 6弦3フレットを薬指で押さえる
  • 1弦3フレットを小指で押さえる

となります。

 

2弦3弦4弦は、何も押さえずに弾きます

 

押さえた時のフォームは、こんな感じになります。↓

 

ポイント

Gメジャーコードを弾く場合のポイントとしては、

  • 6弦3フレットを押さえている中指の腹が、5弦に触れないようにする
  • 5弦2フレットを押さえている中指の腹が、4弦に触れないようにする

といったあたりです。

 

Gメジャーはミュートしなければならない弦は無いので、6弦をミュートする必要があるCメジャーよりも簡単かもしれません。

 

また、これも他のコードにも言えることなのですが、絶対にこの指で弾かなければならないわけではありません

他に押さえやすいフォームがあれば、別の指で押さえるのもOKです。

 

実際に私は5弦2フレットを人差し指で押さえることもありますし、前後のコードの繋がりによっては他の指で弾いた方がスムーズに弾きやすい場合もあります

 

 

③ Eマイナーコード

続いては、マイナーコードの中で非常に使用頻度が高く、おそらく最も簡単なコードのひとつである「Eマイナーコード」です。

 

 

指の位置ですが、画像のとおり

  • 5弦2フレットを中指で押さえる
  • 4弦2フレットを薬指で押さえる

となります。

 

1弦2弦3弦6弦は、何も押さえずに弾きます

 

押さえた時のフォームは、こんな感じになります。↓

 

ポイント

Eマイナーコードを弾く場合のポイントとしては、

  • 開放弦で弾く弦(1弦、2弦、3弦、6弦)に指が触れないようにする

気を付けるのはこれぐらいです!

 

画像だと親指人差し指が弦に当たっているように見えなくもないですが、微妙に浮かせています

 

私は指の移動になるべくムダが出ないよう、弦を押さえない時は少しだけ浮かせるようにしているので、こんなギリギリの位置に指を浮かせています。

ただ弦と指の間隔がしっかりと手に馴染むまでは、間違って弦に触れてしまう事を避ける為、使わない指はもっと大きく浮かせても良いかと思います。

 

慣れてきたら自然とムダな動きはなくなってくるので、最初のうちはあまり気にしなくて大丈夫ですよ。

 

 

④ Aマイナーコード

続いては、Eマイナーコードと並んで使用頻度の高い「Aマイナーコード」です。

 

 

指の位置ですが、画像のとおり

  • 2弦1フレットを人差し指で押さえる
  • 4弦2フレットを中指で押さえる
  • 3弦2フレットを薬指で押さえる

となります。

 

1弦5弦何も押さえずに弾き6弦はミュートします。

 

押さえた時のフォームは、こんな感じになります。↓

 

ポイント

Aマイナーコードを弾く場合のポイントとしては、

  • 2弦1フレットを押さえている人差し指の腹が、1弦に触れないようにする
  • 親指の腹などで6弦に軽く触れ、音が出ないようにする

このあたりになってくるかと思います。

 

 

勘の良い方は既にお気づきかもしれませんが、Aマイナーは

Cメジャーコードの薬指を、5弦3フレットから3弦2フレットに移動させただけ

なんですね!

ですので、Cメジャーが弾けたらAマイナーもすぐに弾けるようになると思います。

 

押さえ方は割とシンプルなのでそんなに難しくはないのですが、Cメジャーコードと同様に6弦をピッキングしても音が出ないようにミュートする必要があります。

 

 

あと、Aマイナーや先程のEマイナーもそうなのですが、

「隣り合った弦で同じフレット」を、それぞれ違う指で押さえる場合(Aマイナーであれば、3弦と4弦の2フレット)。

私はCメジャーの解説の時に「なるべくフレットに近い部分を押さえる」と書きましたが、このような隣り合った弦を押さえる時は物理的に無理な場合があります。

(画像を見ての通り、Aマイナーだと中指でフレット間際を押さえるのはムリ)

 

こんな時はハッキリ言ってどうしようもないので、そこまで気にしなくてOKです。

 

⑤ Dマイナーコード

続いては、AマイナーやEマイナー程ではありませんが、それなりに使用頻度の高い「Dマイナーコード」です。

 

 

指の位置ですが、画像のとおり

  • 1弦1フレットを人差し指で押さえる
  • 3弦2フレットを中指で押さえる
  • 2弦3フレットを薬指で押さえる

となります。

 

4弦何も押さえずに弾き5弦と6弦はミュートします。

 

押さえた時のフォームは、こんな感じになります。↓

 

ポイント

Dマイナーコードを弾く場合の最大のポイントとしては、

  • 親指の腹などで5弦と6弦に軽く触れ、音が出ないようにする

これに尽きると思います。

 

 

Dマイナーは5弦と6弦の2本をミュートする必要があります

一般的には2本とも親指でミュートすることが多いため、他のコードに比べてかなりネックを握り込んだようなフォームになりやすいです。

 

となると、手を手前に持ってくる分指を寝かせてしまいやすいので、1~3弦を押さえる指をしっかりと立てて他の弦に触れないように気を付けましょう。

 

 

⑥ Fメジャーコード

今回最後に登場するのは、初心者にとっての最初の高い壁として名高い「Fメジャーコード」です。

 

今までに数多くの初心者を葬ってきた悪名高いコードですが、すぐに弾けるようになる必要はないので少しずつ頑張っていきましょう!

 

指の位置ですが、画像のとおり

  • 1~6弦すべての1フレットを人差し指で押さえる
  • 3弦2フレットを中指で押さえる
  • 5弦3フレットを薬指で押さえる
  • 4弦3フレットを小指で押さえる

となります。

 

押さえた時のフォームは、こんな感じになります。↓

 

ポイント

Fメジャーコードを押さえる際の最大のポイントは、何と言っても人差し指で全部の弦を押さえるところにあります。

Point

1本の指で複数の弦を押さえることを「セーハ」と呼びます

 

6本すべての弦を押さえるということで、まず初心者の方が陥りそうなのが

力任せに押さえつける

というやり方です。

 

力任せに押さえると弦が人差し指に食い込んで痛いし、ネックの裏に添えている親指も折れそうになりますよね。

(この指が痛いっていうのが、Fコードで挫折する大きな理由じゃないかと思います)

 

そもそも、セーハするのにそんなに力を入れる必要はありません!(弦高とかにもよりますけど…)

 

 

そこまで力を入れずにセーハをするコツなのですが、まずFメジャーコードの場合は3~5弦は他の指で押さえるので、音が出るレベルでしっかりと押さえる必要がありません

 

今回人差し指で押さえる必要があるのは、1弦、2弦、6弦の3ヶ所となります。

そして慣れてない方がFコードを弾く場合、特に音を鳴らしにくい(=しっかり押さえられていない)のは2弦あたりだと思います。

 

ですので全ての弦に対して均一に力を入れて押さえるのではなく、2弦の周辺(第二関節あたり)を意識して弦に押し込むようにすると、鳴らしやすくなります。

 

また、セーハする時は人差し指の腹の中心から、少し親指側の側面で押さえるようにします。

 

 

Fコードを押さえている場面を横から見たら、このような感じです。

人差し指が少し傾いているのが分かるかと思います。

 

このように少し側面で押さえる事で、1~2弦辺りを押さえやすくなり、また中指~小指に角度が付くので3~5弦も押さえやすくなります。

 

 

Fは練習してすぐに弾けるようなものではありません。

時間を掛けて押さえる「だけ」なら出来るかもしれませんが、パッと瞬時に押さえられるようになるには練習が必要ですし、何よりこればかり練習していると慣れないうちは指が痛いです。

 

他のコードや曲を練習をしつつ、合間を縫って練習を重ねているといつの間にか弾けるようになっていると思いますので、頑張ってください!

ここを乗り越えたら、演奏の幅が広がり更にギターが楽しくなってきますよ!

 

 

Fメジャーの省略形

Fコードの習得には時間が掛かるので、他のコードや曲を弾きながら少しずつ練習するのがベターだと思います。

とはいえ、「今練習している曲・今弾きたい曲」にFコードが出てくる、なんて場合もあると思います。

 

そんな場合は、この省略形のFメジャーコードを弾けばとりあえずの代わりにはなります

こちらの方が簡単なので、ついでにこれも覚えておいて損はないですよ!

 

 

指の位置ですが、画像のとおり

  • 1弦1フレット、2弦1フレットを人差し指で押さえる
  • 3弦2フレットを中指で押さえる
  • 4弦3フレットを薬指で押さえる

となります。

 

5弦と6弦はDマイナーと同じように、親指でミュートします。

 

 

これは従来のFメジャーの5弦と6弦を省略したバージョンです。

省略形とはいえFメジャーの構成音は全て入っているので、コードの機能としては何の問題もありません。

 

押さえた時のフォームは、こんな感じになります。↓

 

ポイント

この弾き方でのポイントとしては、人差し指で1弦と2弦の2本を押さえるので、他の指と違い指を寝かせる必要があります

また、Dマイナーと同じく5弦と6弦の2本を親指でミュートする必要があるので、ピッキングしても音が出ないように軽く弦に触れるようにしましょう。

 

この押さえ方は、全弦をセーハする方法よりも簡単にFメジャーを弾く事が出来ますが、低音部分を省略しているので音の厚みが物足りないと感じるかもしれません。

そんな場合は親指で6弦1フレットを押さえるという方法もあるのですが、これはこれで少し難しいので「そんな弾き方もある」程度に覚えておいて頂ければ、後々役に立つことがあるかもしれません(滅多に使わないですけど)。

 

 

Fコードで挫折する人って、ある種の完璧主義というか

「これがしっかり弾けないと次に進めない」

みたいなところがあるんじゃないかと思います。

 

楽器って、同じフレーズを集中して練習する事ももちろん大事なんですけど、それよりも

コレが弾けないので他の練習をしていたら、いつも間にかコレも弾けるようになっていた

みたいなことが本当に多いです。

 

いきなり完璧を目指すのではなく、出来ないものは一旦置いておいて、他に色々弾いてみる(そして合間に練習する)のが上達への早道だと思いますよ!

 

最後に

今回はギターを始めて間もない方へ向け、基本中の基本となる6つのコードを解説させて頂きました。

 

キーがCメジャーで、構成のシンプルな曲ならば、これらのコードを覚えるだけで弾き語りも可能です。

具体的に言うならばスピッツの「チェリー」などは、今回出たコードだけで「ほぼ」弾き語りできます!

(Cメロの直前に1ヶ所だけ、今回解説していないB♭というコードが出てきますが…)

 

 

最後に、次のページに今回の解説画像をまとめて載せているので、これらのコードを練習する際の参考にして頂ければと思います。

 

無理のない程度に頑張って、ギターライフを楽しんでくださいね!

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