ギター

【初心者向け】コードチェンジのコツや練習方法を徹底解説!【ギター】

2018年10月1日

こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。

 

タブ譜やコード・ダイアグラムを見ながらコードを押さえる事はできても、そこから違うコードに移動する時に時間が掛かってしまい、スムーズに演奏できない

ギターを始めて間もない頃に、ほぼすべての人がぶつかる壁の一つがこちらです。

 

「こうすればすぐに弾けるようになる!」といった魔法みたいな上達法は存在しないので、現実的な解決法としては何度も繰り返し練習するしかありません。

しかし練習方法を工夫する事により、何も考えずに練習するよりも早く上達する事は可能です。

 

 

という訳で今回は、コードチェンジをする時に意識すること・気を付けることについて書いていきます!

 

何も考えずにただギターを弾くのと、練習の目的や効果を考えながら弾くのでは上達スピードに大きな差が出てきます

始めたばかりの初心者の方にもコードチェンジのコツを意識して頂けるよう、かなり長いですけど文章にしました。

 

コードチェンジより前の段階の、基本的なコードの押さえ方についてはこちらに詳しく書いておりますので、参考にして頂ければと思います!

押さえるコードの指の流れを意識する

まず初めに1番大事な事として、コードチェンジする時の指の流れを、練習の際は意識するようにしましょう。

 

もう少し詳しく書きますと、

「コードを変える度に全ての指を離して押さえ直すのではなく、直前のコードを押さえていた指で、使えるものはそのまま使ってしまおう

という事です!

 

例1:Cメジャー → Aマイナー

例えば、以下の画像はCメジャーコードを押さえる時の一般的なポジションです。

 

続いてのこちらは、Aマイナーコードの一般的な押さえ方です。

 

この2つのコードを練習した事がある方はお気付きかもしれませんが、CメジャーとAマイナーの押さえ方って指1本が違うだけなんですよね。

 

具体的には、Cメジャーの時に5弦3フレットを押さえている薬指を3弦2フレットに移動させる(5弦開放は鳴らす)と、Aマイナーコードになります。

 

つまり、この2つのコードを行き来する場合(C→AmまたはAm→C)、わざわざコードチェンジのタイミングで弦から指を全部浮かせて最初から押さえ直す、みたいなことをしなくても指1本動かすだけでいいんですよね。

 

 

このように、ギターでよく使われるコードには押さえ方が共通している部分や、似ている部分が割とあるのです。

 

例2:Cメジャー → Gメジャー

もう1例挙げてみますね。

次はCメジャー(上)からGメジャー(下)へコードチェンジするパターンを考えてみましょう。

 

CメジャーとGメジャーは押さえ方で共通するところは少なく、3弦開放を鳴らすという部分だけです。

じゃあコードチェンジの時はほぼ押さえ直しになるのか?というと、似ている押さえ方をしている部分はあるので、そこを利用する事ができます。

 

 

先程の画像を見て頂くと分かりやすいのですが、CメジャーとGメジャーだと中指と薬指の使い方が似ていますよね。

Cメジャーでは中指で4弦2フレット、薬指で5弦3フレットを押さえていますが、この2本の指については弦1本分、低音側にずらせばGメジャーの押さえ方になります

 

このように指を移動させる事で、毎回全部の指を離してまた押さえ直すよりもスピーディにコードチェンジできますし、この場合だと中指と薬指のフォームを崩さないので、押弦ミスも減ります

 

 

まとめると、CメジャーからGメジャーへコードチェンジをする場合は

  • Cメジャーを押さえていた指を全部浮かせて、改めてGメジャーを押さえる

ではなく、

  • 中指と薬指を弦1本分、低音弦側へ移動する
  • 人差し指を浮かせる
  • 小指で1弦3フレットを押さえる

と考えた方が、無駄な動きがなくスムーズなコードチェンジがしやすいです。

 

このような考え方は慣れないうちはややこしそうに思えますが、慣れてくればすぐに各コードの共通点・適切な指の動かし方を見つける事ができるようになります。

 

ですので練習の際には、まずそれぞれのコードの押さえ方を調べ、

「どの指をどのように動かせば無駄が少ないのか?を確認してから練習する習慣

を身につけるのが、上達への近道です!

 

 

ちなみに、コード進行によっては前後の押さえ方の関連が全くない時も当然あるのですが、そういう時は根性で乗り切ります(要するにどうしようもない)。

コードの流れによって、指やポジションを変える

続いては、先程の「コードチェンジする時の指の流れを意識する」を応用したような内容になります。

 

コード進行によっては押さえ方に前後の関連がなく、流れも何もないような時もよくあります。

そういう時は使う指やコードのポジションを変えることで、スムーズに演奏できるようになることがあります(ならないことももちろんあります)。

 

コードダイアグラムで指定されている指使いだったり、弾き語りのコードブックなどに書かれている押さえ方はあくまでも目安なんですよね。

つまり、自分が弾きやすくなるのであれば指定されている指使いや、コードのポジションを変更してしまっても問題ありません

 

使う指の変更

具体的な例としては、例えば私はGメジャーコードを弾く場合、この画像と同じ押さえ方で弾く事が多いです。

しかし前後のコードとの繋がりによっては、5弦&6弦の部分を中指&薬指ではなく、人差し指&中指で弾く事もあります

 

コードのポジション変更

続いては、コードのポジション変更です。

 

どういう事かと言いますと、例えば

G → Gm → D

というコード進行があるとします。

 

このコード進行をギターで弾く時に、上の画像にある押さえ方でGメジャーコードを弾くのは、めちゃくちゃ効率が悪いです。

 

ではどのようにGメジャーを弾くのかと言いますと、Fメジャーコードと同じバレーコードの形で弾きます

 

これは何故かと言いますと、Gメジャーの次に移動するGマイナーはバレーコードの形で弾くのが一般的なので、Gメジャーもバレーコードで弾いておくとコードチェンジがめちゃくちゃ楽だからです。

↑今まで登場してきたGメジャーの押さえ方だと、G → Gmで大幅な押さえ方の変更が必要ですが…

 

↑バレーコードのGメジャーで弾く場合は、中指を離すだけでコードチェンジが可能です。

 

この2つは同じコード進行ですが、後者の方が指の動きが少なくて済むので、スムーズにコードチェンジをする事ができますよね。

このように、難しそうなコードチェンジがあった場合は押さえるポジションを変更して、動きを簡単にするというのも一つの手段です。

 

 

クラシックギターだと、厳密に使う指・弾くポジションが決められている事もあるかと思います。

しかし、ポピュラー音楽を演奏する場合は弾きやすいことが正義です!

 

出す音を間違えていなければ、どこで弾いてもOKなのがギターの良いところです。

練習の為に敢えて難しいポジションで弾くのであれば構わないと思いますが、そうでないならば自分にとって弾きやすい弾き方を探すのが、スムーズに弾くための近道だと思いますよ!

押さえる指の優先順位を決める

続いては、弦を押さえる時の指の優先順位を決めるという事について説明していきます。

 

ギターを初めて間もない初心者の方の中には、

「コードを押さえる際は全てのポジションを同時に押さえるべき

と思っている方も多いかと思います。

 

まぁ理想はそうなんですけども、実際にはそれって結構難しいんですよね。

コードの種類にもよりますけど、コードチェンジの際にミスなく同時に全ての弦を押さえるのは、ギターを弾き慣れている人でも難しいんですよ。

 

じゃあどうするのかと言いますと、先程書いたように弦を押さえる時に優先順位を決めて、順番に押さえるという方法でコードを弾きます。

優先順位の決め方はコードにもよりますが、基本的には低音弦側からまたは人差し指→小指の順番に押さえるようにします。

 

 

ギターが上手い人は、この「順番に押さえていく」という動作がめちゃくちゃ早いんですよね。

周りから見てると、ほぼ同時に押さえているのと変わりないぐらいのスピードで押さえていても、当人としてはこのように「順番に押さえている」という感覚である事が多いと思います。

 

指の流れを意識して、順番を決める

ここで、最初の方に書いていた「指の流れを意識する」という内容と「順番を決める」という内容を組み合わせて考えると、「どの指を」「どのような順番で」動かせば1番効率が良いかが見えてきます。

あとは何度も繰り返して練習し、「順番に押さえていく」スピードを上げていくだけです。

 

 

簡単な押さえ方のコードだと、全てを同時に押さえる方法も練習すればできるようになると思います。

しかし押さえ方がややこしいコードになってくると、順番に押さえる方法じゃないと難し過ぎる…というか練習効率が悪過ぎていつまで経っても素早く押さえられない、といった事にもなりかねないです。

3~4本の指を全く同時に、それぞれ特定の場所に正確に着地させるってめちゃくちゃ難しいですからね…。

 

ですので、2本の指だけで押さえるパワーコードなどは特に気にしなくてもいいのですが、複数本の指を使うコードについては同時に押さえるのではなく、順番に押さえるということを意識して頂ければと思います。

コードチェンジの少し前に音を切る

今回はこれが最後です。

慣れないうちはコードチェンジに時間が掛かってしまうので、指が追い付かずに演奏がモタついてしまう…という事を避ける為の方法として、今鳴らしている音を早めに切り、その間に次のコードの準備をするというものがあります。

 

例えば1小節ごとにコードが変わっていくというフレーズをジャカジャカと鳴らしている場合、各小節の4拍目、または4拍目裏あたりで音を出さないようにし、その間にコードチェンジを行います。

次のコードの準備中にミュートされている弦をピッキング(いわゆるブラッシングというテクニック)すると、一層それっぽく誤魔化す事もできます

 

曲調によっては誤魔化せないような時もありますが、これはギターの上級者でも割と使っているテクニックなので、覚えておいて損はないと思いますよ!

 

たとえギター上級者でも、「こんなもん押さえられる訳ないやろっ!」みたいな無茶なコードを弾く直前などは、ブラッシング等を入れて誤魔化さないと無理なものは無理ですから。

最後に

今回書いた内容は、ある程度ギターが弾ける人は既に知っていたり、または無意識にやっている事ばかりです。

 

真っ白な初心者の状態でやみくもに練習しても、誰でもある程度までは上達すると思います。

しかし、いわゆる上級者と言われるようなレベルを目指したり、なるべく早く上達したいという事であれば効率的に練習しないとちょっと難しいです(一部の天才は除く)。

 

コードチェンジに限らず、ギターを練習する時はどのように指を動かせば効率的なのかを考えながら練習するのが、上達の近道です。

とはいえ、修行みたいになってしまい楽しくなくなってはギターを弾く意味が分からないので、頑張りつつも楽しんでギターを弾いてくださいね!

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