こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。
フェンダー社のストラトキャスターは、ギブソン社のレスポールと並んでエレキギターを代表するモデルのひとつとして、世界中のギタリストに使用されており非常に有名です。
ストラトキャスター(左)とレスポール(右)。
というわけで今回は
「ストラトといえばこの人。この人といえばストラト」
という、ストラト使いとして非常に有名なギタリストを10人選びましたので、ご紹介していきたいと思います!(アルファベット順)
「この人が入ってねーよ!」みたいなものもあるかもしれませんが、私の趣味と独断と偏見により選ばれているので、その辺はご容赦くださいませ。
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David Gilumor
出典:https://nme-jp.com/news/42955/
まずはじめはこの方。
David Gilumorはプログレッシブ・ロックの世界的代表格バンドであるPink Floydのギタリストです。
日本ではキング・クリムゾンあたりがプログレの代表格になっている節があるため、ピンク・フロイドの人気は(世界と比べると)少し落ちるような気がします。
が、1973年に発表されたアルバム『The Dark Side of the Moon』(邦題:狂気)は現在までにおよそ5,000万枚以上を売り上げ、マイケル・ジャクソンの『Thriller』に次いで世界で2番目に売れたアルバムになるなど、異次元の人気を誇るバンドです。
集計方法の違いか、ランキングによってはAC/DCの『Back in Black』より枚数が少なく記載されているランキングもあるようです
デヴィッド・ギルモアのプレイは、ブルースを基調としつつも非常に美しいトーンで奏でられる叙情的なプレイが特徴です。
速弾きなどのテクニカルなプレイで目立った演奏をするタイプではない為、分かりやすいタイプのギターヒーローでは無いかと思います。
しかし1音1音に魂が込められたかのような感情的かつ丁寧なプレイは、全てのギタリストのお手本になるのではないでしょうか。
Eric Clapton
Eric Claptonは日本でも非常に有名なギタリストであり、かつては3大ギタリストとしてジミー・ペイジやジェフ・ベックと並び称される存在でした。
最近はアコギで引き語っているイメージが強いですが、ストラトキャスターを使用する代表的ギタリストでもあります。
(更に言うとレスポール使いとしても有名でした)
昔は卓越したテクニックで名を馳せたギタリストでもあり、
「指の動きがスムーズでムダがなく、速過ぎて逆にスローに見えるため」
スローハンドなんて言われていたりしました。
かつてエリック・クラプトンが使用していたストラトキャスターは「ブラッキー」という愛称が付けられ、世界で最も有名なストラトキャスターの個体の1つでした。
出典:Wikipedia
ブラッキーが以前にオークションに出品された時は、1億円以上のイカれた値段で落札されたようです。
また、フェンダー社からはエリック・クラプトンのシグネチャーモデルのストラトキャスターが販売されています。
FENDER ( フェンダー ) / Eric Clapton Stratocaster Black エリック・クラプトンモデル
「Vintage Noiseless」ピックアップを搭載し、ミッドブースト機能が付いていたりと汎用性が高いため、クラプトンファンでなくとも幅広いジャンルに使用できるストラトとして人気のギターです。
おそらくフェンダーから販売されているアーティストモデルのストラトキャスターとしては、トップクラスに人気があるのではないでしょうか。
以下の曲はクラプトンがデレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)というバンドに在籍していた時に発表された曲『Layla』(邦題:いとしのレイラ)です。
日本でもCMに使われたりしていた為、ギターを弾かない方でも(イントロだけは)多くの方が聴いたことのある曲だと思います。
Eric Johnson
出典:https://www.guitarworld.com/artists/eric-johnson-his-current-tour-recent-ej-album-roland-fender-gear
Eric Johnsonはアメリカ出身のギタリストです。
この人の何が有名って、ギターのテクニックが素晴らしいことは勿論なのですが、何よりもギターのトーンに対するこだわりが凄まじいことで有名です。
一部ですが
- エフェクターに使用する電池のメーカーにこだわる
- 各エフェクターの電磁波の干渉を考慮し、エフェクターの置き方や向きにもこだわる
- エフェクターを載せるベニヤ板の裏表にもこだわる
など、普通に考えると完全にアレな人です。
ただこの人の場合、実際に出しているトーンが本当に素晴らしいので
「この人なら本当に細かい聞き分けができるのかもしれない」
と思わされてしまうという、色んな意味で凄いギタリストです。
もし知り合いのギタリストとかが「エフェクトボードの裏表でトーンが変わるんだよ~」とか言ってたら、
「お、おう(何言ってんだコイツ)」ってなりますもんね普通は。
私自身もエフェクターの一部は入力電圧を微妙に調整しているのですが、正直知らない間に電圧値を変えられても気付かない可能性が高いと思います(クソ耳)。
Jeff Beck
出典:https://m.baloisesession.ch/en/galery/jeff-beck
Jeff Beckはエリック・クラプトンやジミー・ペイジと並ぶ3大ギタリストの一人です。
エリック・クラプトンやジミー・ペイジがブルースやロックの色が濃いのに対し、ジェフ・ベックはフュージョン寄りの音楽で異彩を放っています。
トレモロ・アームを多用したプレイや、近年ではピックを使わない指弾きでの演奏が多い事も特徴であり、ジャンルを問わず多くのギタリストに影響を与えております。
私の恩師である故・藤岡幹大氏もジェフ・ベックを大きな影響を受けたギタリストの1人として挙げておりました。
細かなボリューム操作やトーンの調整をはじめ、ギターサウンドのニュアンスをコントロールする事にかけては唯一無二のギタリストです。
たとえフュージョン系の音楽にあまり興味がなくとも、ギター弾きならば彼の音楽は非常に勉強になることばかりなので、是非聴いてみてください!
Jimi Hendrix
出典:https://crazy4rock.com/i-love-rock-n-roll/jimi-hendrix-wrote-one-biggest-songs-145-seconds/
Jimi Hendrixは言わずと知れた伝説のギタリストですね。
既存の音楽では考えられなかった歪んだファズサウンド、高度なテクニックや奇抜なファッション・パフォーマンスでシーンに登場し、一躍トップギタリストとなりました。
おそらく現代のロックでジミ・ヘンドリックスの影響を受けていないギタリストはいないのではないかと思います。
彼のギターの1番の特徴としては、ギターを逆手に持っていることが挙げられます。
ジミ・ヘンドリックスはサウスポースタイルで演奏しますが、右利き用のギターをそのまま持ち替えて演奏しています(弦は順番を入れ替えている)。
これによりギターのヘッドの向きが逆になるために弦のテンションが変わり、またトレモロ・アームの位置も変わります。
こういったことも、彼の独特のサウンドに影響を与えているものと思われます。
今までに聴いたこともないような音楽を演奏していたジミ・ヘンドリックスの人気は凄まじく、1960年代当時のまだ有色人種に対する人種差別が色濃く残っていた時代のアメリカで、ジミは有色人種(アフリカ系とインディアンのハーフ)だったにも関わらず、白人も含めた若者の間でギターヒーローとなります。
現代のプロギタリストにも彼の影響を受けたギタリストは多く、3大ギタリストのエリック・クラプトンやジェフ・ベックなどからも大絶賛されています。
ジェフベックに至っては「ジミの演奏を聴くと、自分がギタリストであることが恥ずかしくなる」といった旨の発言を残しています。
これだけ後世に大きな影響を残したジミ・ヘンドリックスですが、1970年9月18日に27歳の若さで亡くなったため、メジャーシーンでの活動は5年程度と非常に短いです。
いかにジミ・ヘンドリックスの音楽が、(当時の音楽シーンにおいて)衝撃的なものだったかが分かりますね。
John Frusciante
出典:https://www.bbc.co.uk/music/artists/f1571db1-c672-4a54-a2cf-aaa329f26f0b
John FruscianteはRed Hot Chili Peppersの元ギタリストです。
偉大な先人であるエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの3人は3大ギタリストと呼ばれる事が多いのですが、これに対してジョン・フルシアンテは「現代の3大ギタリスト」の1人であると言われています。
(他の2人はDerek TrucksとJohn Mayer)
プレイとしては、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの頃に代表されるファンキーな演奏が主な特徴です。
そんな訳で、リフやカッティングが彼の真骨頂と言いたいところなのですが、ソロもまた叙情的な良い演奏するんですよね!
2009年にレッド・ホット・チリ・ペッパーズを脱退し、近年はエレクトロニック音楽にお熱なようで往年のファンは困惑することしきりだと思います。
しかし彼ほどの才能溢れるミュージシャンになるとギタリストとしてだけではなく、音楽家として更なる自分の音楽を追求したいんだろうなぁと、無難なコメントで締めておこうと思います。
John Mayer
出典:https://www.billboard.com/articles/news/8061778/john-mayer-recovering-surgery-dead-company-postponed
John Mayerは先程のジョン・フルシアンテと並び現代の3大ギタリストとして称される凄腕の若手ギタリストです。
スティーヴィー・レイ・ヴォーンやジミ・ヘンドリックスの影響を受けつつ、非常に卓越したテクニックと甘いマスクで一般リスナーだけでなくギタリストからの評価も非常に高いです。
ついでに言うと女性関係も割と派手であり、数々の女優さん達との浮き名を流しているいわゆるリア充イケメンです。爆発したらいいのに。
高校時代に短期間ですが交換留学生として日本に来ていたこともあるようで、またバークリー音楽大学の学生だった頃は日本人講師であるトモ藤田氏に師事していた時期もあり、割と日本とも関わりのあるギタリストです。
ギターが上手い・イケメン・歌も上手い・モテモテと完璧過ぎて意味不明なので、おそらく耳の穴が異様にクサいみたいな人に言えない欠点があると思うのです。
もし彼の欠点をご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ私に教えてください。
なんか書いていて自分が情けなくなってきましたね…。
Ritchie Blackmore
Ritchie BlackmoreはDeep PurpleやRainbowの元ギタリストです。
おそらく現代のテクニカルなギタリストにストラト系のギターを使用する人が多いのは、彼の影響が大きいのではないかと思います。
また、「ギタリストは頭のイカれた奴が多い」というイメージも、この人あたりが割と原因な気もします。我ながら酷い言い様ですが。
ロック音楽は基本的にブルースから派生したジャンルですが、リッチー・ブラックモアはロックにクラシックの要素を取り入れ、また超人的な速弾きによりギターヒーローとしての地位を不動のものにします。
彼のギターはスキャロップドと呼ばれる加工が施されており、これにより運指をスムーズにし、速弾きのしやすいギターとなっています。
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また彼は高度なテクニックで有名ではありますが、ソングライターとしても非常に優れたギタリストで、「Smoke on the Water」「Highway Star」「Burn」といった、誰しもが聴いたことのあるような有名な曲のリフを数多く世に送り出しています。
時代的には少し前のギタリストですので、純粋なテクニックでは現代のテクニカルなギタリストには及びません。
しかしハードロックを演奏する上ではリッチーの影響を避けることはできない程、大きな影響力を与えた偉大なギタリストです。
余談ですが、好みのギタリストを聴かれた際に
「イングヴェイが好きです」
と言うよりも
「リッチーが好きです」
と言った方が若干玄人っぽく聞こえます。多分。
Stevie Ray Vaughan
出典:https://www.guitarworld.com/artists/stevie-ray-vaughan-opens-his-first-guitar-world-interview-1984
Stevie Ray Vaughanはアメリカのテキサスが生んだブルースギタリストです。
1980年代は世界的にハードロックやヘヴィメタルが全盛の時代でした。
そんな中で、従来のブルースの要素に加えてテクニカルなギター、そして誰にも真似できない骨太なサウンドで一躍人気のギタリストとなります。
彼のギターの特徴としては、何と言っても弦の太さが挙げられます。
ギター弦の太さは「09-42」や「10-46」などが一般的によく使用されますが、彼が張っていたのは「13-58」という、アコギかよと思う程の太い弦です(チューニングは主に半音下げ)。
ギターを弾かない方にはいまいちピンと来ないとは思いますが、こんなに太いと慣れてなければチョーキングやヴィブラートなんてロクにできないし、無理して弾こうとすると速攻で深爪になるレベルだと思います。
レイ・ヴォーンのコピーをする人は数多くいますが、フレーズはマネできてもサウンドまで完璧に再現できないのはこの辺りが理由の一つだと思われます。
1990年8月27日、事故により35歳でこの世を去りました。
まだまだこれからだという時期の、突然の訃報が惜しまれてなりません。
Yngwie Malmsteen
最後にご紹介するYngwie Malmsteenは、スウェーデン出身のギタリストです。
前述のリッチー・ブラックモアをよりテクニカルに、そして性格を更にイカれた感じにしてじっくり煮詰めたようなハッキリ言って色々ヤバイ人なのですが、音楽の才能は紛れもない本物です。
クラシックのフレーズを随所に散りばめた美しいメロディー、従来の常識を根底から覆すかのような超絶テクニックにより、物凄い勢いで1980年代を代表するギターヒーローへと昇り詰めました。
更にデビュー当時は見た目もイケメンで、まさしく王子様のような外見(本人によると、実際に貴族出身らしい)でした。
しかし売れだしてからは肉ばかり食っていたのかブクブクと太りだし、一時期はマツコ・デラックスみたいな風貌だったのですが、最近は流石にヤバイと思ったのかまた痩せてきたようです。
ちなみに↑の写真は、中間ぐらいの時期かなぁと思います。
以下の動画はインギー様がまだ痩せていた頃のライブ映像なのですが、本当にカッコイイですね!
詳細が書かれていないですが、服装から察するにおそらく1989年の旧ソビエト連邦レニングラード(現ロシアのサンクトペテルブルク)でのライブだと思われます。
最後に
今回はストラト使い代表とも言えるギタリスト10人を私の独断と偏見で選び、ご紹介させて頂きました。
10人というくくりの為、ご紹介できなかった素晴らしいギタリストはまだまだ他にもいらっしゃいますので、機会があればまたご紹介させて頂きたいと思います。
私もここで紹介した憧れのヒーロー達に少しでも近付けるよう、練習頑張ります!