こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。
突然ですけど、人間とはミスをする生き物です。
ましてやライブという普段とは異なる環境下において、周囲からも注目され緊張していれば尚更のことですよね!
ライブでの演奏を経験したことがある方ならばご存知かと思いますが、ライブにトラブルは付き物です。
かといって、防ぐことのできるトラブルについてはなるべく防ぎたいものです。
そんなわけで今回は、私が今までに実際に遭遇したトラブルを例に挙げ、
- なぜ起こったのか
- どのように誤魔化したのか
- そもそも回避する方法は無いのか
などを書いていきたいと思います。
最近はやりのPDCAサイクルみたいな感じで、分析してミスをなくすために改善していきましょう、的なコーナーです。
まぁ、トラブルを意図的にDo(実行)したらメンバーにシバかれるので、あくまで私の過去の失敗を元に話を進めていきたいと思います。
いずれライブをしたいと思っている方や、まだそんなにトラブルに遭遇したことがない、という方の参考になれば幸いです。
なお、トラブルの中には当然ながらごまかせなくてエライ目に遭ったモノもあるので、そんなトラブルに遭遇した場合は諦めるか、各自で頑張ってください。(無責任)
Point
今回は各トラブルについて、
- トラブルの発生頻度
- トラブルが発生してしまった際の、その場での解決の難易度
- そもそものトラブル回避の難易度
の3項目について、以下のように5段階評価で採点しました。
評価点は完全に私の主観となっておりますが、参考にして頂ければと思います。
- 発生頻度
ほぼ起こらない
滅多に起こらない
そんなに起こらない
たまに起こるかも
油断すると起こる - 解決難易度
余裕
まぁ何とかなる
頑張れば何とか
なかなか厳しい
諦めよう - 回避難易度
余裕
対策すれば問題なし
周到に対策すれば何とか
厳しいかも
起こらないよう祈ろう
では今回は1回目ということで、おそらくギタリストがライブ中に最も遭遇するであろう軽いトラブルから参りましょう。
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トラブル事例① 演奏中にピックを落とした
- 発生頻度 :
- 解決難易度:
- 回避難易度:
原因
まず、演奏中にピックを落とす原因としては
- 指が汗で滑る
- ピッキング時にピックが弦に引っ掛かり、ピックが弾け飛ぶ
などが挙げられます。
ライブだと普段の練習時と比べ、パフォーマンス等を含めて動き回る事も多いかと思いますので、「そもそも汗をかくな」というのは無理な話です。
また稀ではありますが、パワーコードなどをパワフルにガチャガチャ弾いていると、弦に当たった角度が悪かったのかピックが弾き飛ばされて落としてしまう、なんてこともあります。
対策
では、この問題についてはどのように対処したら良いのでしょうか。
大きく分けて、以下の2つが対策となります。
- ピックを落とさないようにする
- ピックを落としたとしても、すぐに対応出来る準備をしておく
ピックを落とさないようにする
まずは①について。
そんなん当たり前やろという気もしますが、やはり普段からしっかりと練習しておく事が1番なんですよね!
ライブと同じように動き回って演奏する練習を家やスタジオでもやっておけば、いざライブ本番となっても「練習の時と勝手が違う」という戸惑いは少なくなります。
あと、ライブ中ってハコにもよるでしょうけど基本的にめっちゃ暑いので、冷房を控えめにして練習する。
また、部屋を暗くして練習するといったような、ライブ本番を意識した練習を取り入れてみるのは効果的だと思いますよ!
その他に、ピッキング時にピックが弦に引っ掛かり弾け飛ぶ、というような事がある方は、そもそものピッキング方法を見直しても良いかと思います。
奏法の話をするとテーマがずれてしまうので、今回は簡潔に書きますが(機会があれば別の記事で書きます)
「強くピッキングする=パワフルな音が出る」
ではありません!
パワフルな音を出したい場合のイメージとしては、物理的に強くピッキングするのではなく、ピッキングする手を早く振り抜き、スピーディーにピッキングする事が重要です。
重要なのは強さよりもスピードです。
その際、そんなに強くピックを握り込まずに「軽く指で挟む」程度にし、ピックが弦に当たった時に「ピックが弦に負ける」ようなピッキングを意識します。
強く握り過ぎるとピックに対して弦の抵抗が大きくなり、ピックを弾き飛ばされてしまう原因となります。
また、多汗症などで他の人より汗が多いのでピックがよく滑る、という方は滑りにくい作りになっているピックを使うのも手です。
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / John Petrucci Jazz III
これはDream Theaterのジョン・ペトルーシ(John Petrucci)モデルのピックですが、指で挟む部分(JPと書いてあるところ)が、滑りにくいように加工してあります。
このような加工がされているピックはいくつも種類があるので、そのようなピックを使うのも効果的だと思います。
ただ、ピックの種類を変えると音やピッキングニュアンスが変わる可能性があるので、普段使っているピックのままで何とかしたいという事であれば、以下のようなシールを使うのも有効です。
GRECO ( グレコ ) / G-GRIP (ピック滑り止めシール)
ピックに貼り付ける、滑り止めシールですね。
どうしても滑りが気になるのであれば、こういったものを導入してみても良いかと思います。
普段のピックを使いたいけどなるべくお金は掛けたくない!というような方は、下の写真のようにピックの表面にカッターナイフ等でギザギザの傷を入れるなどの工夫をしたら、少しは滑りにくくなると思います。
まぁ私自身、1年に1~2回はライブ本番中にピックを落としているような気がしますが、こんな対策まったくやっていません。
だからいまだに落とすんでしょうね(バカ)。
落としてもすぐに対応出来るようにする
続いて対策の②について進めましょう。
実際にピックを落としてしまった場合の対処法です。
これは凄く単純な話なのですが、
「すぐ取れる位置に予備のピックを用意しておく」
これに尽きます。
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / 5010 (マイクスタンド用ピックホルダー)
こんなやつを使うと、マイクスタンドにピックを何枚も並べておくことができます。
よくライブ映像などでも、ギタリストが目の前のマイクスタンドにピックを大量に並べている、あれです。
動き回る事が多く、マイクスタンドから離れる事も多い人はギター本体に何枚か貼り付けても良いですね。
そして落としてしまった時は慌てず冷静に、すぐさま予備のピックを手に取ります。
学生だったり、お金がない頃は1枚のピックすらも貴重なので、まだ使える状態のピックを見捨てて新しいピックに手を出す事に対して抵抗もあるかもしれませんが、演奏を成立させる事の方が大切です。
落としたピックは後で拾えば良いので、とにかく早く演奏に復帰する事を考えましょう。
私は高校生の頃、人生で初めてのライブにて演奏中にピックを落としました。
完全に床に落としていたらまだ良かったんですけど、中途半端に掴んでしまった為にそれを再び持ち直そうと必死になるあまり、復帰するまでに余計に時間が掛かってしまいました。
文章だけじゃ分かりにくいと思いますので、当時の状況を再現してみました。↓
こんな感じで完全に落とす寸前でキャッチできたのですが、ちゃんと持ち直すのにむしろ余計に時間が掛かってしまいました。
こうなったらもう潔くピックを落とし、新しい予備ピックを手にした方が断然早いです。
まぁ私の初ライブは、ピックを落としたことなど些細な問題にしか思えないぐらいにトータルで悲惨な感じだったので、今となってはどうでもいいんですけどね(開き直り)。
【初心者】初ライブの恥ずかしい思い出を語るので聞いてくれ【バンドやろうぜ】
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ちなみに予備ピック置き場は、前述のマイクスタンドやギター本体が主とはなりますが、自分が取りやすいところであれば、どこに置いていても問題ないです。
アンプの上などに置くのも、取りやすければアリだと思います。
ただ変なところに置いてたりすると、いざ落とした時に予備ピックを手に取るのに手間取るので注意が必要です。
これまた私が昔ライブをした時の話ですが、予備ピックが1枚しかなかったにも関わらず
「まぁ落とす事はないだろう」
というナメた考えで予備ピックをジーンズの前ポケットに入れてライブに挑んだところ、見事にライブ中にピックを落としてしまった事があります。
落としたピックを見失ったため、予備ピックをポケットから取り出そうと演奏中にいきなりギター裏側の下腹部周辺をモゾモゾしだすという、一歩間違えると通報モノな行為をやらかしてしまったことがあります。
多分映像は残ってないから、まぁええか!(ポジティブ)
最後に
今回のトラブルはありがちではありますが、効果的かつ多重の対策が出来る事もあり、慌てず冷静に対応出来れば特に怖いものではありません。
ほどんど対策してない私が説明しても説得力ゼロですが。
次回以降は、もっとヘビーな内容のトラブルを取り上げていきたいと思います(トラブル多過ぎる自分に泣ける)。
皆さんも良いライブが出来るよう、練習頑張ってくださいね!