ギター

【ギター初心者】マルチエフェクターとコンパクトエフェクター、どっちがおすすめ?

2017年6月12日

LINE6 POD X3 LIVE

こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。

ギターを始めてしばらくすると、早かれ遅かれエフェクターが欲しいという欲求が出てくるかと思います。

 

しかし一口にエフェクターと言っても様々な種類のモノがあり、どれを買えばいいのか分からない、なんて事もあるのではないでしょうか。

 

エフェクターを滅茶苦茶シンプルに2種類に分けるならば、マルチタイプコンパクトタイプの2つに大別する事が出来ます。

 

かなりアバウトな説明ですが、

  • マルチエフェクター2種類以上のエフェクトが内蔵されているエフェクター
  • コンパクトエフェクター1種類の特定のエフェクトを内蔵しているエフェクター

このような感じです。

 

この中から更に、例えば歪み系空間系など、音に与える効果によって様々な種類に分けられていきます。

更にコンパクトタイプでも異なるエフェクトが複数内蔵されているものもあったりと、細かく分類するとキリがないぐらいに本当に色々なものありますが、今回のテーマとはずれてしまうのでここでは割愛させて頂きます。

 

では、マルチエフェクターとコンパクトエフェクター、最初に買うのであればどちらを買えば良いのでしょうか。

 

先に結論から申し上げると、初めてエフェクターを購入するのであれば私は安物でもいいからマルチエフェクターを購入するのがおすすめだと思っています(個人的意見)。

 

では、なぜマルチエフェクターをおすすめしたいのか。

その説明をするにあたって、マルチ・コンパクトそれぞれのメリット・デメリットを見ていきたいと思います。

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【初心者向け】エレキギター初心者におすすめのマルチエフェクターをご紹介【万能型】

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マルチエフェクターのメリット

まずはマルチエフェクターのメリットから見ていきましょう。

ちなみに上の写真はLINE6POD X3 LIVEという機種で、いわゆるアンプシミュレーターと呼ばれる種類のものですが、本記事ではこのようなアンプシミュレーターもマルチエフェクターの括りに入れています。

Point

ちなみにアンプシミュレーターとは何ぞや?という疑問についてですが、説明が長くなってしまうのでググってください(不親切)。

まぁ最近は「マルチエフェクターとして売られている機材」と「アンプシミュレーターとして売られている機材」の違いがかなり曖昧になってきている気がするので、「マルチみたいなもの」と思って頂いても特に問題ないかと思います。

1つ買えば様々なサウンドが出せる

まず最初はコレです。

これこそがマルチの最大のメリットであると言えます。

 

マルチエフェクターには様々なエフェクトが内蔵されている為、わざわざ数種類のコンパクトエフェクターを買い揃えなくても、コレ1つで大体のサウンドは作れてしまいます

 

ギターの練習を継続するにあたっては、楽しむ事が重要だと私は考えています。

マルチエフェクターって、本当に色んな音が出せるので、設定をいじっているだけでも楽しいんですよね。

 

「ギターでこんな音も出せるのか!」

みたいな発見をしながら、初心者の方が楽しんで練習するにはマルチはもってこいではないかな、と思います。

 

エフェクトを多用する場合、省スペース

歪み系や空間系、加えてイコライザーやワウペダルなど複数のエフェクトを1つずつ揃えようとすると、かなりのスペースが必要になります。

コンパクトエフェクター自体はマルチエフェクターよりも一般的に小さいサイズのものがほとんどですが、コンパクトと言えども何種類も用意するとなると、マルチよりも大きな機材の塊になってしまいます。

 

そうなると、持ち運びが大変なんですよね。

機材が大きい≒重いなので、スタジオやライブハウスへの移動も結構大変です。

車移動ならばそこまで気にしなくてもいいかもしれませんが、これは地味ながら割と重要なポイントだと思います。

機材が重いとしんどいです、ホントに。(切実)

 

その点、マルチであればコンパクト単品よりは大きく重いですが、徒歩や電車移動でもエフェクターケースに入れて手に持って運べるレベルのものが多いです。

大量のコンパクトを詰め込んだケースだと、手で持ち運ぶのはボブサップとかじゃないと手がちぎれるので無理です。

 

トータルで見ると、安くつく事が多い

マルチエフェクターはコンパクトエフェクターと比べると、一般的に値段が高めです。

しかし、仮にマルチと同じぐらいの種類のエフェクトをコンパクトで揃えるとなると、滅茶苦茶お金が掛かります

 

マルチは安物だと1万円程度から、10万円も掛からずにそこそこ良いモノを買う事が出来ます。

最近はKEMPERFRACTAL AUDIOのAX8など、軽く20~30万円もするような高級な機材も流行っていますが、貴族でもない限りはいきなりそのレベルの機材を揃える必要はありません。

 

対してコンパクトは数千円から数万円のものまでピンキリですが、業界で最も売れているであろうBOSSのコンパクトエフェクターを基準に考えるならば、1つ辺り大体1万円台といったところです。

 

これをコンパクトで揃えるとなると、

「ディストーションに1万円、ディレイに1万5千円、あとコーラスで1万円にワウペダルで1万円。 あ、イコライザーも加えたいので更に1万円…」

みたいな感じで、欲しい分だけ無限にお金が必要になってきます。

 

まずはとにかく色んなサウンドを試してみたい、という場合はマルチエフェクターの方がお金を掛けずに色々出来るので、自分の出したい音が明確でない場合などはマルチを選んだ方が経済的です。

マルチエフェクターのデメリット

では今度は逆に、コンパクトエフェクターと比較した際のマルチエフェクターのデメリットを見ていきたいと思います。

 

壊れたら全て使えなくなる

コンパクトエフェクターを複数使用している場合、その内のどれか一つが壊れたとしても、その壊れたエフェクターだけを交換すれば問題ありません

 

例えばライブの直前にディレイが壊れたとしたら、予備を持っていなければディレイを使う事は出来ません。

しかしその他のサウンドには影響がない為、ライブ自体は何とか乗り切れるのではないかと思います。

 

しかしマルチエフェクターの場合、壊れてしまったら全てのサウンドが使えなくなる為、現地でリハ直前に故障が判明した場合などは割と絶望します

最近の機材はそう簡単には壊れないと思いますし、私も今までにそんなヤバい状況で壊れた事はありませんが…。

 

機材本体よりも、電源ケーブルの断線とかの方が怖いかもしれないですね。

ライブ中、踏む事も多々あるので。

 

万が一ライブ前に壊れてしまったら開き直ってアンプ直結で頑張るしかありませんが、ゴリゴリのメタルを演奏するのにアンプがJC-120しか置いてなかったりしたら、対バンのギタリストに土下座でもするしかないですね。

コンパクトエフェクターのメリット

続いては、コンパクトエフェクターのメリットを見ていきたいと思います。

 

好きなエフェクトを組み合わせる事が可能

コンパクトの1番のメリットは、やはりコレだと思います。

 

例えば一口に「オーバードライブ」と言っても、メーカーによってサウンドは様々です。

そうなると好みのメーカー、そうでないメーカーなどが出てきます。

 

コンパクトで音作りをする場合、それぞれのエフェクトに対して「自分が好きなエフェクターを選ぶ事が出来る」というのが1番のメリットです。

「ディレイとフランジャーはBOSSがいいけど、基本の歪みはSuhrで作りたい」

みたいな感じで、好きな組み合わせで音を作る事が出来ます。

 

マルチエフェクターだと、そのメーカーだけのサウンドになってしまいますからね。

 

少ししかエフェクトを使わない場合、省スペース

先程も書きましたが、コンパクトエフェクターを大量に使用する場合はヘタしたらマルチエフェクターよりも場所を取るし、持ち運びも大変です。

しかし逆にほとんどエフェクターを使わない場合は、コンパクトエフェクターだと省スペースで済みますし、持ち運びも楽チンです。

 

例えばディストーション1個しか使わない、といった場合はほとんど場所も取りませんし、持ち運びの際もギターケースのポケットに入れる事も(多分)可能なので、エフェクターケースすらいらないぐらいです。

 

限られた種類のエフェクターしか使わないのであれば、使わないエフェクトが大量に内蔵されているマルチをわざわざ用意する必要はありません。

コンパクトエフェクターのデメリット

次に、コンパクトエフェクターのデメリットを見ていきます。

 

こだわると泥沼にハマる

エフェクターを出しているメーカーは、国内外に覚えきれない程存在します

そしてそれぞれが独自のサウンドを追求し、日々新しい製品を世に送り出しています。

 

つまり、早い段階で理想のエフェクターを見つけるか、もしくはある程度の諦めと言いますか、自身が最低限納得できるレベルのエフェクターを見付けないと、永遠にエフェクター探しが終わらないという地獄が待っています。

 

「今ある機材でどこまで出来るのか」を追求するのもギタリストの腕の見せどころではあるのですが、そうは言っても新しい音や、今までになかった使いやすそうな機材が出てくると、気になるのが人間というものです。

この辺はおそらくカメラ好きにとってのレンズみたいなものかなぁと思います。

 

こだわるとお金が掛かる

上の項目と似たような内容ですが、エフェクター探しに夢中になってしまうといくらお金があっても足りません

 

「買わなくても店で試奏して、本当に気に入った物だけ買えばええやん」

という声が聞こえてきそうですが、全部が全部お店に置いてある訳ではありませんし、そもそも普段の自分と違う環境で試奏しても、ハッキリ言って全然良し悪しが分かりません。

 

演奏動画を見て、評価も調べて、いざ覚悟を決めて並行輸入品を通販で購入して、弾いてみたら「なんか違う…」となった時のあの悲しさ

勉強代にしても高い。

で、やはり最初はマルチがおすすめなのか

ここまでざっくりではありますが、それぞれのメリット・デメリットについて書いてきました。

 

ここまで読んで頂いたならば、おそらく記事のニュアンスが全体的にマルチを贔屓しているように思われたかもしれません。

 

「初心者の方がギターを続けるには楽しむ事が重要であり、楽しむにはマルチはもってこい」

という私の中での結論ありきで書いた記事なので、その辺はご容赦頂ければと思います。

 

何を買うにしても結局は人それぞれなんですけども、やはりギターを始めて間もない頃ってツライ時期もあったりするので(基礎練習おもんないとか指痛いとか)、少しでもそういった方の参考になればと思い、私の経験も踏まえた上で書かせて頂きました。

最後に

今回、マルチをおすすめするような記事を書いておいてコレを言うのもどうかと思いますが、私は現在コンパクトエフェクターを使っています

 

今コンパクトを使っているからと言って「コンパクトの方が優れている」と思っている訳ではなく、私は昔からマルチ使用とコンパクト使用を行ったり来たりして、今は偶然コンパクトを使っているだけ、みたいな感じです。

まぁ、そこそこお金を掛けてしまったのでもう後戻り出来ない的な部分もありますけど。

 

なのでそこそこキャリアのある方は自分で好きなものを買えば良いかと思いますが、そこまで明確なサウンドのイメージがある訳でもなく、とりあえず最初のエフェクターに手を出してみたい、というような方の参考になれば幸いです!

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