音楽

【メリット】日本で外国人とバンドを組むということ【デメリット】

2017年4月6日

こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。

最近は日本にも国際化の波が押し寄せていまして、日本国内でも外国人の姿を見る機会がすごく増えましたよね。

 

日本に住んでいる外国人の中にはバンド活動をしたい、と思っている人も一定数いらっしゃいますし、そうなると彼らは日本に住むほかの外国人や、私たち日本人とバンドを組むということになります。

 

 

私は当ブログで活動報告をしているSweet Kiss Dreamというバンド以外に、多国籍バンドでリードギター担当として活動を並行しています。

 

かれこれ10年以上は外国人の人たちと音楽活動において関わりを持っている経験から、外国人とバンドを組むことによるメリット・デメリットを挙げていきたいと思います。

 

まぁ、書くまでもなく大体ご想像のとおりなんですけどね!

当記事はあくまでバンド活動を展開する上でのメリット・デメリットを挙げるものであり、外国人の方、または特定の国の方を根拠なく称賛したり、逆に非難するような意図は全くございません。

外国人とバンドを組むメリット

ではまず、外国人とバンドを組むことによるメリットから見ていきたいと思います。

 

目立つ

これはケースバイケースですが、やはりメンバーに外国人の方がいると目立ちます

 

日本で外国人の人のライブを見る機会って、海外のアーティストの来日公演などを除くと、そう無いんじゃないでしょうか。

 

良くも悪くも目立つということは、バンドにとってはプラスになることが多いのではないかと思います。

 

あと特に白人さんなんですけど、ライブやったらモテます。マジで。

なんなんでしょうね、アレ(嫉妬)。

 

まぁバンド内にモテる人がいるということは、それだけバンドの知名度UPにも貢献してくれると信じて、ここはひとつ大目に見てあげましょう(なぜか上から目線)。

ただ中には異性トラブルを巻き起こすクソ野郎もいるので、そんな奴は容赦なくクビにしてやりましょう。

 

無料で語学の勉強ができる

これはバンドに限った話ではありませんが、よく行動を共にする仲の知人に外国人がいると、語学の勉強をする際に非常に助かります。

 

多国籍バンドでの、バンド内の共通言語はほぼ英語になるかと思います。

ここで積極的に交流することにより、無料で英語のリスニングやスピーキングの練習をすることができます。

 

 

実際、私はいまだに英語を全然話せないのですが、以前に私以上に全く英語が話せない(話さない)・聞き取れない(聞き取らない)日本人メンバーとバンドを組んでいた時がありまして、その人のために強制的にバンド内通訳を担当していた時期がありました。

その時期は相手の発言を聞くのも毎回必死で、メールでのやり取りも全て私を仲介して翻訳していたので、あの時期は確かに私の英語力が少し高くなっていた気がします。

 

 

まぁ、今はすっかり元どおですけどね\(^o^)/

 

外国人の知り合いが増える

ライブをするとなると、私みたいな友達がいない人間を除いて普通は知人を呼びますよね。

外国人の友人は、やはり外国人の比率が高いです。

 

職場の同僚だったり留学先の学校の同級生だったり色々ですが、外国人の人がライブを見に来てくれるということは、それだけ外国人との交流の機会が増えます。

 

外国人の人と交流してる俺すげーアピールをしたい意識高い系の人や、語学を習得してキャリアアップしたい人など色々いらっしゃるかと思いますが、単純に出自や文化の異なる人と話をするというのは、興味深いものがあります。

 

 

私は一時期海外旅行が好きで、長期休暇の度にどこかにフラフラと旅行していた時期がありました。

元々は海外にそこまで興味のある人間でもありませんでしたし、もし外国人の人とバンドを組むことがなければ、海外旅行に興味を持つこともなかったかもしれません。

 

 

昔に知り合った人の中には、既に母国へ帰っている人も何人もいますが、今でもたまにSNSでメッセージのやり取りをする人もいます。

 

要するに友達のいない私としては、こういう交流が嬉しいということですね。

悪かったな友達少なくて!!(逆ギレ)

外国人とバンドを組むデメリット

続いて、外国人の方とバンドを組むことによるデメリットを見ていきたいと思います。

 

言葉の問題

まず最初に思い浮かぶのはコレですよね。

 

自身が英語ペラペラだったら何の問題もないのですが、当然ながら私たち日本人は頭の中で物事を考える場合、日本語で処理をします。

相手に何か伝える場合は、それを英語に訳すというワンクッションが必要となるので、微妙なニュアンスの話であったり、細かい話をする時に苦労します。

 

 

経験上、日本にいらっしゃる外国人の方は大なり小なり英語を話せます。

英語すらも危うくて、母国語しか喋れないというような人とは、そもそもバンドを組むに至ることがほとんどないですからね。

 

そして、彼らの日本語能力については当然ながら千差万別です。

 

私の知人の中には、関西弁でノリツッコミできるほどに日本語に長けた方もいらっしゃいます。

が、中には何年も日本に住んでいるのに「あんたマジでどうやって生活してんの!?」と思うぐらいに日本語が話せない人も存在します。

仕事で日本語を全く使わない環境だと、日本語を習得する気がなくてもなんだかんだで日本は住めてしまうようです。

 

ちなみに日本人・外国人混在のバンドで自分以外の日本人が英語ペラペラの場合、当然ながらバンド内での共通語は英語になります

自身があまり英語が得意でない場合、バンドミーティングの時に空気になりますのでその際は作り笑いで誤魔化しましょう

 

突然帰国の可能性

外国人の人とバンドを組むにあたって、おそらく一番厄介なのがこの問題です。

 

日本に来ている外国人の人は、ほとんどが仕事または留学で来日、というパターンです。

となると当然ながら、多くの人がいつかは国に帰らなければなりません

 

例外として、完全に日本に根を下ろして生活し、永住権を持っているような方であればこの問題は無いと考えて良いかと思います。

 

 

これは、私もかつて経験した問題でした。

 

以前に組んでいたバンドのボーカルは、ヨーロッパ出身の留学生

彼は日本が大好きで、日本の大学&大学院へ日本語と日本文化を勉強するために来日していました。

 

日本語にも長けており、そして性格も良くムキムキでイケメン、歌も素晴らしいという完璧超人な彼でしたが、悲しいかなその時はやってきました。

彼は卒業後に日本で働くことを希望していましたが、当時はリーマンショックの余韻が残る大不況真っ只中

 

英語が母国語であれば、他言語の話者と比べたらまだ比較的簡単に英会話の講師という職を手に入れることができたかもしれません。

しかし、彼の母国語は日本においてそこまでの需要はありませんでした

 

仕事が無いために在留のビザも更新できず、泣く泣く母国へと帰ることとなったのでした。

 

 

当時、何人もオーディションするも全然良いボーカルが見つからず、途方に暮れかけていたタイミングで彼と出会うことができたので、一緒に活動できた期間は本当にバンド活動が楽しかったです。

 

バンド以外でも一緒に遊びに行ったり、奈良など観光地を案内したりと非常に仲良くなりました。

その分、別れの悲しみも大きくなりました。

 

というわけで、外国人特有であるこのリスクについては避けようが無いところもありますが、外国人の方とバンドを組む場合は頭に入れておく必要があるかと思います。

 

外国人だからって必ずしも上手い訳ではない

なんか、外国人だと無条件で上手そうに見えませんか?私だけでしょうか。

まぁ、そんなものは幻想なんですけどもね。

 

当然ながら外国人の方も日本人と同様、歌唱力や楽器の腕前は人によってバラバラです。

というか、上手い人は既にバンドを組んでいるパターンが多いので、いわゆるフリーの「当たり」を見つけるのは大変です。

 

 

ちなみに前述のボーカルの彼は、来日してきて間もない頃に偶然出会うことができました。

 

失礼ながら腕前がイマイチな方の場合、ただでさえ言い出しにくい演奏の指摘を英語で行わないといけないパターンがあるので、シャイな日本人(主に私)にはそれは大変です。

 

 

あと忘れがちなのですが、英語が母国語でない外国人の方もいらっしゃいます

そういった方がボーカルを担当する場合、思いのほか発音がウ〇コだったりすることもあり得ます。

 

なんとなく「外国人=英語ペラペラ」と思ってしまいがちですが、日本人が思っている以上に英語が得意でない外国人は多いんですよね。

ただ彼らは、多くの日本人と違って恥ずかしがらずにガンガン喋るので、なんとなくしっかり喋れているように見えているだけです。多分。

 

ともかく、外国人だから無条件で上手いということはありえないので、そこは変な幻想を持たない方が良いかと思います。

 

 

私の勝手な主観ですが、日本でバンド活動している外国人の人は大半の「そんなに上手くない人」と、一部の「鬼のように凄い人」にキッチリ大別されるような気がします。

日本人と比べて、中間層が少ないというか…失礼な話だったらすいません。

 

ただあまり上手くない人であっても、面白い音使いをする人が若干多いように思います。

 

 

かくいう私もそうですが、例えば日本人の初級~中級の方が適当にアドリブでギターソロを弾く場合、単純にスケールを上下させる様なソロになることが多いです。

それと比べて外国人の方はあまりスケールの概念にとらわれないというか…

「なんじゃそれ」みたいな演奏をすることも多々あるのですが、たまに「え、何それカッコよくね!?」みたいな演奏を聞かせてくれることも意外とあるように感じます。

最後に

今回、私が長年にわたって外国人の人とバンドを組んでいて感じたことをざっくりとまとめてみました。

機会があれば、更に掘り下げた話も書こうかなと思います!

 

 

余談ですが、私が今までにバンド関係で知り合った外国人だと、圧倒的にオーストラリア人が多いです。

次点でアメリカまたはカナダあたりでしょうか。

 

出会う人の職業も「英会話教室の講師」の比率が高いので、必然的に英語圏の方が多くなってしまうのかもしれません。

ただオーストラリアの英語って訛りがキツくて、人によっては何を言っているのか全く理解できないことがあるのがツライところではあります。

 

レアなところだとトリニダード・トバゴ出身という方に出会ったことがありますが、ごめんなさい、どこだそれ

 

 

そんなわけで、外国人の人とバンドを組むというのは言語の問題を主として困ることもあるのですが、なんだかんだで面白い&勉強になる面も多々ありますので、機会がありましたらぜひ皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか\(^o^)/

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