こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。
そんなことってあるかと思います。
こうなると、知り合い以外のところから新たにバンドメンバーを探す必要が出てきますよね。
自分たちと同じくバンドメンバーを探している人とマッチングする手段としては、
- ライブハウスや練習スタジオに募集の張り紙を掲示させてもらう
- 音楽雑誌に募集を出す
- インターネットで募集する
このような方法が主流かなぁと思います。
しかし、ライブハウスやスタジオに張り紙を持っていくのは億劫だし、そもそもチラシを作るのが面倒くさいという人も多いのではないでしょうか。
また音楽雑誌に募集を出すというのは、ひと昔前までは主流だったのですがモロに個人情報(名前・住所・電話番号)を雑誌に載せるため、防犯上のリスクが伴います。
こちらはインターネットの台頭により完全に駆逐されてしまった感があります。
さすがにもう今時、メンバー募集を載せてる雑誌なんてないですよね?(自分では調べてないので疑問形)
そんな
という人々にとって心強い味方になってくれるのが「バンドメンバー募集サイト」、いわゆる「メン募サイト」です。
今となってはSNSなどに押されて以前に比べると存在感は薄くなっておりますが、まだまだ現役で日本のバンドマンを支えるべく、いくつものサイトが運営されております。
有名どころでは、with9やOURSOUNDSなどがありますね。
OURSOUNDSについては私は利用したことはないのですが、with9については昔のことなので記憶は曖昧ですが何度か痛い目に遭った気がしなくもないです。
というわけで今回は、メン募サイトについて私の実体験を交えつつ、掘り下げていきたいと思います!
目次
メン募サイトとは
メン募サイトとは、そのまんまですがバンドメンバーを募集するためのサイトです。
メン募サイトでのメンバー募集の大まかな流れは以下のとおりです。
- バンドメンバーを募集している人はメン募サイトに募集を出し、逆に加入希望の人は公開されている募集に応募する。
- その後メールなどでお互いにやり取りを行い、話がまとまれば実際に会うことに。
- 実際に会って音合わせ&方向性やスケジュールなど、詳細の話し合い。
- 一緒にやっていけそうだとお互いに思ったならば、めでたくバンド結成。
メン募サイトの登場によりバンドメンバー募集の敷居はかなり下がり、誰でも気軽にメンバー探しができるようになりました。
インターネットがない時代は本当に大変だった…。
メン募サイトによくある地雷
では、このメン募サイトを使えばすぐに理想のメンバーが見つかるのかと言えば、当然ながらそんなウマい話は存在しないわけですね!
募集する人によってやりたいジャンルは違いますし、プロを目指すのか、それとも趣味として楽しむのかでも、バンドの方向性は変わってきます。
中には明らかに出会い目的でメン募サイトを徘徊している輩もいれば、バンドを自分専属のカラオケマシーンと勘違いしているボーカルや、そもそも常識が無さ過ぎて意思疎通が図れない人など、色々な人が存在します。
過去に募集して遭遇した人々
メン募サイトを利用したことがない人からすると、そんな奴実際にいるの?という感想を持たれるかもしれません。
なのでここでは私が過去に実際に遭遇したヤバい人たちをご紹介し、メン募サイトの闇に迫りたいと思います。
なお、
- こちらの募集に対してメッセージが来たので返信したら無視された
- 初メッセージの時点で年齢関係なくタメ口
このあたりは当たり前すぎてわざわざ書くほどのことでもないため、割愛させて頂きます。
募集内容について
まずは過去に私が募集した時の内容です。
昔のことなので詳細は忘れましたが、大体以下のような感じです。
VoとBa募集!!
当方Gt(19、♂)、Dr(19、♂)。
2人共中級者で、VoとBaを募集しています。
ジャンルはHR/HMで、プロ志向です。
まずはMATALLICAやGuns N' RosesやVAN HALENとかのコピーから始めて、いずれはオリジナルをやっていきたいです。
大阪の梅田周辺で1〜2回/1週間ぐらいで活動したいと思います。
中級者だと嬉しいですが、やる気があれば経験は問いません。
連絡待ってます!
年齢とか具体的なコピーしたいバンド名とかは適当ですが、こんな感じで募集していたと思います。
当時の腕前を考えると自分たちで中級者と名乗っているのは割とイタイ気がしなくもないですが、全体としては可もなく不可もなく、よくあるタイプの普通の募集であると思います。
ポイントとしては、ドラムがいるというのが大きいですね!
基本的に他の楽器に比べてドラム人口は少ないので、ドラムを抱えた状態で募集を掛けるというのは非常に有利です。
ドラムのみ急募、という募集も多いですからね。
この「ドラムがいる効果」により、何通ものメッセージを頂くことができました。
応募する側からすると、ギター担当であった私はおそらく邪魔な抱き合わせだったに違いありませんが、まぁそんなことはどうでもいいです。
ちなみにドラム担当は当時の私の親友でもあり、私の人生初ライブでボーカルを務めたM君です。
【初心者】初ライブの恥ずかしい思い出を語るので聞いてくれ【バンドやろうぜ】
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歌はそこそこ上手かったのですが、宇宙一シャイであるが故にMCやパフォーマンスがウ〇コ以下だったため、彼は初ライブ後に程なくしてドラムに転向しました。
さて、これでどんな人達からメッセージが来るのでしょうか。
事例① メッセージを見ていない
まず1発目はこちら。
上記のような内容で募集を掛けたところ、さっそく1通のメッセージが届きました。
ワクワクしながらメッセージを開封。
なんて返事すりゃいいか分からん。
ドイツの有名なメタルバンド、Helloweenをコピーしたいのだろうということは伝わります。
Helloweenは2人のギタリストによる、美しいハモリのギターソロが有名ですもんね。
当時私はHelloweenはあまり趣味ではなかったのですが、それは置いておくにしても私はそもそもギターは募集していない。
上の募集要項を見て、なぜ応募しようと思ったのか訳が分かりません。
ついでに年齢や住んでる地域などの情報が一切書かれていないので「いや、あんた誰?」状態です。
かろうじて敬語だった点はプラスポイントですが、それ以外は0点の応募ではないでしょうか。
ギターは募集していない上、ボーカルとベースがいないのにこれ以上ギターだけが増えても仕方がないこともあり、丁重にお断りを入れたところ返事は返ってきませんでした。
事例② 彼氏とヨリを戻したのでバンドを辞めるJK
続いての事例です。
このタイトルを見て「彼氏とヨリを戻す」ことと「バンドを辞める」ことって関係なくねぇ?意味分かんないんだけど?と思った、そこのあなた。
私にも意味が分からないから大丈夫です!
この人はメッセージのやり取り後、実際に会うところまで話が進みました。
女性ボーカルの単体募集・プロ志向・歌の音源なし。
この時点で若干の地雷臭はするものの、ライブ経験もあり、音楽性に関してもハードロックも含めて色々なものをやってみたいということだったので、とりあえず会って話をしましょうという流れになりました。
約束の当日、私とドラムのM君がドキドキしながら集合場所である大阪ミナミのアメリカ村に向かったところ、無事に会うことができました。
こういったバンドメンバー募集では約束当日にドタキャンされたり、そのまま連絡がつかなくなることもよくあるため、とりあえずひと安心です。
こんな当たり前のことでひと安心って、なんかもう悲しいわ。
いかにもロック!といった見た目ではないのですが、今時のオシャレな可愛い女性といった感じで会話も普通に成り立つ(これ重要)ため、あとは歌が上手ければ文句ナシだな、と思い私たちも会話が弾みます。
バンドの方向性や、今後のスケジュールなどについて話をしていた時、彼女から「この曲やりたいんやけど〜」と提案がありました。
どうやら、すでに私たちの分の譜面までコピーしたものを用意してくれている模様。
彼女の段取りの良さに、正直私は驚かされました。
もしかして私たちは、大当たりを引いたのでは?
用意して頂いた譜面を確認します。
Jitterin' Jinn / 夏祭り
やたら可愛い曲出してきたなオイ。
頂いた譜面を見てみると、至る所に可愛い落書きが施されており、使い古されたのか紙が全体的にカピカピになっています。
おそらく以前のバンドで使用していた譜面なのでしょう。
一瞬悩みましたが、つい先ほど「まずはSHAKALABBITSあたりのコピーから始めましょうか」という話で進んでいたので、どちらにせよ私のやりたかったハードロックからはかけ離れてしまいます。
まぁいいかと思い、夏祭りを含む数曲を次回の初スタジオで音合わせする、ということでこの日の話は終わりました。
ベースはまだ見つかっていませんが、継続して募集しつつ間に合うようなら次回のスタジオから合流、間に合わなければとりあえずベース抜きでスタジオ練習することとなりました。
そして数日後、彼女から1通のメールが届きました。
すまん。意味が分からん。
元カレとヨリを戻すことと、バンドの継続に何の関連性があるのでしょうか。
というわけで、一応説得に入る私。
せっかくこうして縁があったわけだし、とりあえず一緒に頑張ろうよ。
最初からバンド組もうとすんなや!!
後日、ドラムのM君にボーカルが辞めたことを伝える私。
でも元カレとか、ホンマにそれが理由なんかなぁ?
ホンマはこの前の打ち合わせの時の吉岡がキモかったとか、そんな理由やったりしてな(笑)!
しばくぞ。
事例③ 兄弟バンドマン(予定)
続きまして3つ目はこちら。
ある日、ベーシストだという方から私達の応募を見たとの連絡を頂きました。
年齢は我々よりも1〜2歳上のお兄さんです。
好きな音楽も割と共通しているようで、今回は期待しても良いかもしれません。
何通かメールのやり取りをしていたところ、
という旨のメッセージを頂きました。
バンド内に兄弟がいるというのは別に珍しいことでもないし(THE YELLOW MONKEYとかもギターとドラムが兄弟ですね)、ボーカルも見つかるのであれば一石二鳥です。
断る理由もないので二つ返事でOKし、実際に会うこととなりました。
約束の当日、懲りない私とドラムのM君はまたもアメリカ村に向かい、バンドマン兄弟を待ちます。
そして約束の時間になった頃、2人の青年が私たちの前に姿を見せました。
…いや、何かが違いますね。
確かに1人は間違いなく青年なのですが、もう1人は何かこう、青年と呼ぶには違和感があります。
こういう人って、なんて表現したらよかったんでしたっけ?
そうそう、児童です。
ボーカル志望の弟さんは、現役の男子小学生でした。
年齢差とかは気にしないつもりではありましたが、さすがに小学生というのは…
ライブって大体夜に演奏することが多いですけど、補導とか大丈夫なんでしょうか??
まぁ、ライブ後にお巡りさんに連れていかれるって、ある意味ロックっぽいですけど…。
とはいえ、監督責任的なアレで親御さんに怒られたりするのも嫌ですしねぇ…。
ベースのお兄さんも我々のそんな空気を察してくれたのか、
みたいなことを言ってくれました。
そんな訳で、せっかくの縁ではあるのでボーカルの少年には数年間待って頂くとして、ベースのお兄さんとだけでもバンドを組む前提で話をしたいと思います。
俺まだ持ってへんねん。
バイト辞めたから金ないし。
すいません、さすがに無理でした。
事例④ とにかくメッセージを見ていない
続いての事例はこちらです。
なんかもう、思い出すだけで疲れてきますね。
ある日、私の募集に対してメッセージが来ていました。
またお前か!!
お前絶対この前のあいつやないか!
丁重にお断りしたところ無視したくせに、何故また再びやってくるの??
もしかしてアレは無視をしていた訳じゃなく、このメッセージが私のお断りに対する返信なのでしょうか?
メンタルの強さハンパねぇな。
しかも、前回は敬語だったのに今回は微妙にタメ口になっている点が腹立つ。
前回お断りされた事を自分なりに要因分析して、導き出した対策が「もっと元気にいこう」とかだったのでしょうか。
唯一のプラスポイントだった敬語すらもなくなったので文句なしの0点ですね。
0点!良いところ無し!!
申し訳ございませんが、今回は私が無視させて頂きました。
いや、だからギターは募集していないんだって。
事例⑤ 会う前に自分だけクビにされる
これが最後の事例となります。
今までと同様に募集を掛けていたところ、メッセージが届きました。
どうやら相手は既にボーカル・ギター・ベースが揃っている状態。
我々が合流すれば、めでたくバンド結成となります。
この時点で既にオチが読める気がしますが、多分正解ですが最後までお付き合い頂ければ幸いです。
私はツインギターが苦手なので、できればギターは自分だけが良いなぁとは思っていたのですが、この際贅沢は言えません。
何事も経験ですし、ツインギターでもいいかな、と思って彼らとメッセージのやり取りを開始することとなりました。
ベースの方と私がメール、そして途中からは電話でやり取りを始めたのですが、好みの音楽もそんなに遠くはなく、会話が普通に成立する事もあり話はトントン拍子に進んでいきます。
バンドの大まかな方向性だったり、練習場所や練習頻度の話を終え、とりあえず皆でスタジオに入ろうということになりました。
何と言うか…ようやくバンドが決まりそうな予感がして嬉しいです。
今まではメッセージを頂いたとしても、ボーカルもしくはベース単体での応募がほとんどだったので、ここで決まれば一気に全パートが揃ってバンド活動が進展します。
ようやく久々にライブが見えてきたかも!?
…と、私はノリノリでベースの方と電話でやり取りをしていました。
そして話も終わりが近付いてきたところで、ベースの方より質問がありました。
ドラムは★★な感じです。
そちらはどんな感じでしょうか?
悪いけど、多分俺らと君じゃ、レベルが合わないと思う(急なタメ口)
それならば仕方ないですね、今回の話はなかったことにしましょう。
連絡先教えてくれないかな?
ん??
話聞いてたら、彼は多分俺らともやっていけると思うし。
ドラム君のメアド、教えてよ。
ドラムだけが欲しかったパターンでした。
それにしても露骨過ぎる。
一体どんな神経していたら、私に対してドラムの連絡先を教えろと言えるのだろうか。
ワシ人間不信になるでホンマ。
「そんなの教える訳ないでしょ」的なことを言って拒否していたらなぜか段々と相手が私を煽ってきたので、最後はこちらから強制的に電話を切って着信拒否しました。
電話を切った後にも私の怒りは収まらず、ドラムのM君に電話してカラオケに繰り出し熱唱し、そして何事も無かったかのようにスッキリしてその日は爆睡しました。
慢性的なドラム不足は分かるんですけど、もう少しやり方というものがありますよね。
せめて仮にでも私も含めて一旦バンドを組んだあと、しばらくしてから何かもっともらしい理由を作って私だけをクビにしたら、ドラムが手に入ったかもしれないのに。
まぁM君の場合は「吉岡が辞めるんなら俺も辞めるわ~」とか言って速攻で辞めると思いますけど。
完全に話が逸れますが、高校時代に私とM君が同じファミレスでバイトしていた頃、私がバイトを辞めたことを伝えたら
俺ももう行かん!でも店長に電話するの怖いからHが俺の代わりに電話して!
と言って本当に友人のH君に電話を掛けさせてバイトを辞めた男ですからね。
ちなみに店長はH君の成り済ましに気付かず激怒し、それに対してH君がキレて怒鳴り返すという軽い修羅場が繰り広げられていました。
登場人物全員アホや。
まぁ店長が怒るのも無理はないですけどね。
バイトを辞める当日にその事を連絡するとか、自分の親友ながらクソ野郎だと思います。
最後に
というわけで、今回はメン募サイトで遭遇した個性的な人について取り上げてみました。
私がメン募サイトで募集していたのはもう10年以上前になりますが、まぁ当時も今も大して変わらないのではないかと思います。
当時はwith9よりも、名前は忘れましたが携帯電話用のメン募サイトをよく使っていた気がします。
こんなことを書くと、メン募サイトには変な奴しかいないのかと思われそうですが、その通り変な人は一部だけであり、大多数はまともな人だと思います。多分。おそらく。そうであってほしい。
周りにバンドを組んでいるような知人がいない場合は、メン募サイトのお世話になることもあるかと思います。
その際には変なのに引っ掛からないように気を付けつつ、逆にこちらが地雷となってしまわないように常識的な対応をしつつ、皆様が良いメンバーと巡り合うことを願っております。
なお、この記事をあらかた仕上げた後にネットで他の方々の体験談なども検索してみましたが、とんでもないのが多過ぎて私が遭遇した人々はまだマシな部類なのでは?とも思ってしまいました。
ほんと、バンドマンって変わり者が多いですね…。 いや、良い意味でですけどね!(フォロー)
皆様も良きバンド生活をお送りくださいませ!
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