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【ボカロ】初音ミクでリアル人間ぽくFirst Loveを歌ってもらった【宇多田ヒカル】

2018年5月3日

こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。

本日、初音ミクを使用しての新しい曲が完成したのでYouTubeにアップしました。

 

今回は今までアップした曲のようにバンド演奏風のカバーに主眼を置いたものではなく、初音ミクの性能にチャレンジした内容となっています。

是非ともお聴き頂ければ幸いです!

First Love / 宇多田ヒカル

 

今回の曲は、私が初音ミクを使った曲制作を開始して5曲目になります。

 

私自身まだまだ未熟な部分もあるとは思いますが、ある程度は初音ミクの使い方や調整方法が理解出来てきた事もあり、

ボーカロイドでどこまで人間ぽく歌わせる事が出来るのだろうか

という部分にフォーカスし、可能な限りリアルさを追求して制作しました。

制作するにあたって

初音ミクをはじめ、ボーカロイドには特有の

ボーカロイドらしい歌い方

というものがありますよね。

機械音声ぽい感じと言いますか。まぁ機械なんですけども

 

おそらく昔の登場したばかりの頃のボーカロイドの性能的な問題と、それを使用して当時のボカロPの方々が制作された曲が有名になった事により、そのようなボーカロイド特有の「機械音声ぽい歌い方」が「らしい歌い方」として普遍化されたのだと思います。

 

 

私は元々DTM畑の人間ではなく、バンドを組んで積極的にライブをするタイプの人間でした。

今回ボーカロイドを使用して曲制作を開始したのも周りに手軽に歌ってくれる人がいないからという悲しい理由なので、この「ボーカロイドらしい歌い方」での曲制作には馴染みがありませんでした。

 

なので初めてボーカロイドを使用した時から、どちらかと言えば無意識のうちに人間に似せた感じの歌い方で制作してきたのですが、ふと

「今のボーカロイドの性能で、人間っぽさを追求したらどこまでリアルになるのか」

という事が気になったので、今回はそこだけに重点を置いて曲を制作する運びとなりました。

技術的な部分

今回使用したボーカロイドは初音ミクV4Xです。

初音ミクV4Xには5つの音声ライブラリと、英語音声の計6種類の音声がありますが、今回はそれらを全て使用しました

 

具体的には、まず初めに任意の音声で一旦歌全体の入力を済ませ、何回も繰り返し聴きながら違和感のある場所を他の音声に差し替え、一番しっくり来る音声を採用という死ぬほど面倒くさいアナログな方法で制作しています。

場所によっては1つの発声ごとに音声ライブラリが変化しています。マジ死ぬかと思った。

 

例えば「ニガくて~」という歌の部分の「く」の発音が気になる!となった場合、5種類全ての音声を試し、ベロシティ・ヴィブラートの長さや強さ・ポルタメントの設定などを色々いじり、そしてオケと合わせて一番違和感のない設定を探る、といった感じですね。

 

 

私は以前から、世の中のボカロ曲にこのようなリアルな歌声を追求したものが少ないのは何故だろう?と思っていたのですが、普通に労力がハンパないから挑戦する人が少ないのだと理解しました。

とはいえ私は別に期限に追われているでもなく、自分のペースで制作出来る環境ですので(流行りの曲をカバーする場合はなるべく早くアップしたいですが)、今後も更にリアルな歌声を目指して試行錯誤していきたいと思います。

 

今回の曲も改めて聴いてみると、まだ全体的に機械っぽさは残っていますし、調整をやり過ぎて逆に変になってしまっている箇所が無くもないので、そういった部分も今後改善してハイレベルな曲を作れるように頑張ります。

最後に

そんな訳で、今回は初音ミクで宇多田ヒカル氏の「First Love」をなるべく人間ぽく歌わせるという事にチャレンジしてみました。

 

自分としては結構頑張ったつもりですが、まだまだ改善の余地はありそうな感じがしますね。

VariAudioメロダインのようなピッチ補正ソフトを使いこなせば、更にリアルな歌声を追求できそうな気はしますが、労力も100倍ぐらいに膨れ上がりそうなので悩ましいところですね…。

(実際、今回の曲のごく一部はVariAudioで補正掛けてます)

 

 

あとさすがにそろそろ実際の人間の声も恋しくなってきたので、私が結成したバンドSweet Kiss Dreamの曲なども、ぼちぼち手を付けていきたいと思います!

それでは皆様ごきげんよう!

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