こんにちは。
インビンシブル吉岡(@invincible_ysok)です。
突然ですけど、ライブや練習の時シールドって邪魔じゃないですか?
ライブ中にステージ上を動き回ったり、スタジオ練習でもアンプとマイクの前を行ったり来たりして、他のケーブルと絡まってグチャグチャになってしまった経験を持つ人は多いんじゃないでしょうか。
あと、シールドに足を引っ掛けてコケたりとか。
今回は、そんな悩みをそこそこ解決できる優れモノである、ワイヤレスシステムについて書いていきたいと思います!
ワイヤレスシステムとは
エレキギターの音をアンプから出力する場合、ギター本体とエフェクター・アンプの間をシールドと呼ばれるケーブルで接続します。
このシールドで、ギターで生み出された電気信号をアンプ側へ送信します。
つまり、エレキギターは基本的に有線ということになります。
シールドの長さによっては移動できる距離に制約があるし、また他のケーブルと絡まってしまうなんてトラブルもあります。
ワイヤレスシステムとは、このギター本体からエフェクター・アンプ間の電気信号の通信を無線で行うシステムです。
ギター本体からトランスミッター(送信機)へケーブル接続するので、厳密には完全にシールドが不要になるわけではありません。
しかし、ギター本体とエフェクター・アンプ間を有線で直接繋ぐ必要がなくなります。

これ、本当に便利ですよ!
ライブではもちろんのこと、スタジオや家の中でもギターを弾きながら縦横無尽に動き回ることができますからね。
ではさっそく、そんなワイヤレスシステムの機材をご紹介していきたいと思います。
LINE6 RELAY G70
現在私は、LINE6社のRELAY G70というワイヤレスシステムを使用しています。
ですので今回はこのRELAY G70を中心に、良いところ・気になったところも含めてワイヤレスの使用感について細かく書いていきたいと思います。
ちなみにこのRELAY G70ですが、現在LINE6社から販売されているワイヤレスシステムの中では割と高性能な部類の機器になります。
(2019年2月現在、税込み4万7千円ぐらい)
ですので「もっと手軽にワイヤレスにしたい」という人は、これよりも安い機器を選んでもライブなどで十分問題なく使用できるかと思います。
ちなみに、ギター本体と繋ぐトランスミッター(送信機)はコレです。
このような感じでストラップに装着します。
裏側から見ると、こんな感じでストラップに対して付属のクリップで固定します。
クリップは固すぎず柔らかすぎず、ちょうど良いぐらいの固定具合です。
今までのところ、演奏中にトランスミッターがストラップから外れたことはありません。

余談ですがシールドをストラップ穴に通しているのは、万が一クリップが外れてもトランスミッターがどこかに吹っ飛んでいかないための対策です。
では、ここからは実際に使用してみた感想を交えて、話を進めていきたいと思います!
音質は劣化しないのか
ワイヤレスの導入をためらう人の大半は、これが理由ではないでしょうか??
結論から言ってしまうと、音質劣化はほぼ気にならないレベルです。
というか、私には分からないです(お前の耳が悪いと言われると言い返せませんが)。

でもこれ、ブラインドテストで確実に音質劣化を判断できる人はかなり少ないんじゃないかなぁ、と思います。
レイテンシーについて
続いてはレイテンシー、要するに音の遅れについてです。
この値が大きければ大きいほど、ギターを弾いた時の感触とアンプからの出音のタイムラグが大きくなるため、演奏に違和感を感じるようになります。
LINE6が発表している公式スペックでは、G70のレイテンシーは1.5ms未満となっております。
つまり、最大で約10,000分の15秒の遅れということですね。
人間の耳ではこの遅れを判別することはほぼ不可能だと思います。
音は秒速約340mなので、アンプから離れれば離れるほど、聞こえる音は遅れてきます。
1.5msの遅れということは、アンプから約51cm離れるのと同じぐらいの遅れが発生していることになります。
これはもう、ほぼ無いと言っても過言ではないレベルではないでしょうか?

電源について
続いて、電源回りです。
受信機は他のエフェクターと同様、直流9Vです。
付属のアダプターを使って交流100Vコンセントから、もしくはエフェクター用のパワーサプライからも取得できます。
つまり他の一般的なエフェクターと同じですね。
そして気になるトランスミッターの電源は、単三電池2本になります。
公式によると、アルカリ電池で約8時間駆動可能とのことです。
実際に8時間も持つのかは試していないので分かりませんが、使用する場合はアルカリ電池ではなく充電式の電池を使用するのがコスパが良いです。

感覚的に通常のライブであれば、フル充電状態ならば途中で切れることはまず無い、と思います。
たとえば私がよくするライブの長さが1時間強×2セットなのですが、これに加えて本番前のサウンドチェックなども含めて、途中で電池交換したことは今までありません。
もちろん、不測の事態に備えて予備の電池は必ず準備していますけどね。
受信機が思ったより大きい
ここまで良いところばかり書いてきましたので、今度は気になった点を書きたいと思います。
私は現在エフェクターをボードに組んでいるので、このRELAY G70を購入するにあたってまず気になったのは受信機の大きさです。
すでにボード内がかなり埋まっている状況だったので、サイズによってはボードに入らない可能性もありました。
そういう訳で公式サイトやその他にもいろいろ調べたんですけど、受信機のサイズが分からなかったんですよね!
かなり探しましたが、具体的な寸法が載っているサイトは見当たりませんでした。(今はあるかもしれませんが)
画像を見た感じ、そんなに大きくもなさそうだし…分からんからもう買ってまえ!何とかなるやろ!!と思って購入。
そしていざ届いたものを確認すると、思っていたより大きかったです。
ギリギリですがボードに収めることができたので助かりましたが…そもそもサイズが書いてないというのが謎ですね!
ちなみにG70の受信機のサイズは
横幅100mm×奥行140mm×高さ55mm
ぐらいです(突起物含む。若干誤差あるかも)。
スタンダードなBOSSのコンパクトエフェクターよりも一回り以上大きいので、購入を検討される場合はこの辺りも問題ないか、調べておいた方が良いかと思いますよ!
値段が高い
まぁ、そうですよね。
こればかりは財布と相談する形になると思いますが…。
ちなみに私がなぜG70を選んだのかと言いますと、トランスミッター(送信機)が金属製で頑丈そうだったからです。
G70の下位機種であるG30やG50もプラスチック製とはいえ、そうそう壊れることもないと思いますけどもね。
私の使用状況だとG70は確実にオーバースペックですが、大は小を兼ねるって言いますしね!
G30やG50について
なんだかんだで高い買い物ではありますし、私のように謎のこだわりがないのであれば、下位機種であるG30やG50でも十分なスペックだと思います。
プロでもG30やG50を使用している人は普通に見掛けます。
ですので、ワイヤレスに興味あるけどG70たけーよという方は、G30やG50を検討してみるのも良いかと思います!
価格的にはこれらの方がかなりリーズナブルですね。
その分スペックには違いがありますので、求めるスペックに応じて自身の条件を満たすものを買うのが正解かな、と思います。

最後に
私が普段ライブしている環境ってライブバーが多いんですけど、ステージが狭いのでワイヤレスの魅力の一つである
「距離の制約が(ほとんど)ない」
というのは、実際のところあんまり意味がないんですよね。
かなり大規模なハコでもない限り、シールドで問題ないと言えば問題ないのですが…
ただ逆に狭いからこそ、ステージを動き回るとベーシストやボーカルのケーブル類と絡んでしまうことが多いので、なんだかんだでワイヤレスという環境は重宝しております。
できればもう、有線には戻りたくない。
昔は性能の問題もあり、音質劣化なども大きかったと聞きますが、今の機器ではそこまで気にする程のことでもないと思います。
面倒なことと言えば電池交換ぐらいなので、皆様もぜひ機会があればワイヤレスを試して頂ければと思います!
余談ですが、ワイヤレスシステムは無線(電波)での通信になるので、近くで電子レンジを使うと音飛びしまくります!
まぁ、家での練習以外には影響はないですけどね(笑)。
ただ、ライブなどでも何らかの電子機器が通信に影響を与える可能性はあり得ます。
もしライブなどで通信の調子が良くない場合は、他の電子機器との電波干渉を疑ってみても良いかもしれません。
ちなみに私は既に何度もライブで使用していますが、今のところライブ中に通信に影響が出たことはありません。
G70の動作帯域は2.4GHzとのことなので、今のところ日本国内の携帯電話とは帯域が重複していない(はず)ので、携帯電話ぐらいでは問題なさそうですね。
みなさんも一度使ったらもう戻れなくなるワイヤレスの魅力を、ぜひとも体験してみてくださいね\(^o^)/